「時間がない」は、ほんとうに時間のせい?

「忙しすぎて、やりたいことができない」
「今日も気づいたら1日が終わっていた」
そんなふうに感じる日が続いていたら、
それは“時間の使い方”ではなく、“やめられないこと”が多すぎるのかもしれません。
誰にでも平等に与えられている「時間」。
でも、その時間の使い方は、自分で選べるはずなんですよね。
やることを増やすより、「やらないこと」を決めてみる
時間がないと感じるとき、私たちは「どう詰め込むか」を考えてしまいがちです。
でも、本当に必要なのは、「かわりに何をやめるか」を先に決めることです。
たとえば:
- 意味のない定例会議には出席しない
- SNSの通知はオフにする
- 買い物は最初に気になったもので即決する
これだけでも、思った以上に時間が戻ってきます。
「やらない」と決めることで、判断に使っていたエネルギーも節約できる——
やることを減らすと、本当にやりたいことに集中できる環境が整っていきます。
たとえば、毎朝20分費やしていた“服選び”をやめて、
同じ服を着るようにしただけで、朝の時間に余裕ができた、
という話もありますよね。
決断の回数を減らすだけで、日々は少しずつ軽くなっていきます。
やめられないときは、環境を変えてみる
「そうはいっても、やめられないんだよな…」
そんなときは、自分を責めるより“環境を見直す”という方法があります。
たとえば:
- ついスマホを見てしまうなら、あえて遠いところに置いておく
- 人間関係に悩んでいるなら、物理的な距離をとってみる
- ついYouTubeを開いてしまうなら、アプリを削除する
このように、行動を変えようとしても続かないときは、先に「環境」を変えてしまうのは意外と効果的です。
習慣は、思っている以上に環境に左右されますからね。
さらには、引っ越して住むところが変わったり、転職して職場が変わったりすると、「自然とやめていた」ということもあります。
実際、引っ越したことで夜ふかし癖が治った人もいますし、
職場が変わると自然とSNSを見る時間が減ったという人もいます。
人間は、「ついやってしまう」を環境に委ねている生き物なのかもしれませんね。
「やめた時間」で、何を取り戻す?
1日は24時間しかありません。
だからこそ、「何をやらないか」を決めることは、
自分の時間を取り戻すための第一歩です。
手放してもいいことはなんだろう?
やめたことで空いた時間で、何をしたいんだろう?
そんなふうに考えてみるだけでも、
少しずつ「本当にやりたいこと」が見えてくるかもしれません。
何かをやめたことで、余白ができたとき、
その余白をどう埋めようかと考える時間が、実は一番贅沢だったりします。
今の自分なら、なんでもできそうな気がしてきますね。
「なかなか決められない」——それは”決断疲れ”を起こしているかもしれません。

「がんばってるのに、うまくいかない」——そんなときの整え方については、こちらで少し深く書いています。
