エッセイ

怒ってしまうとき、自分に問いかけたいこと

Shunsuke

ある日、私は友人と一緒にレストランに入ったんですよね。
それぞれが好きな料理を注文しましたが、なかなか料理が運ばれてきません。
数回、店員に状況を確認しましたが、料理は一向に届く気配がありませんでした。
友人は怒りをあらわにし、店を出ていってしまいました。

一体、彼はなぜ怒っていたのでしょうか?

私たちは常に何かを期待しています。

  • 注文通りに料理が提供されること
  • 時間通りに電車が到着すること
  • パートナーが家事をやってくれること
  • 予定通りに友人から連絡がくること

時として、期待は怒りや不満として私たちに返ってきます。
期待が満たされないとき、私たちは裏切られたと感じ、自尊心を傷つけられます。

ただ、多くの人はこれらの期待に気づいていないんですよね。

時に、この「隠れた期待」が私たちの人生を狂わせることがあります。
私たちは、物事が自分の期待通りに進むと信じ込んでいます。

だからこそ、期待が裏切られたとき、その悲しみや不安を怒りに変えて、他者にぶつけてしまうんですよね。

怒りや嫉妬などの攻撃的な感情は「第二感情」と呼ばれます。
この第二感情の背後には、別の感情が潜んでいます。

根本的な感情は、悲しみや孤独、または恥ずかしさであることが多いです。
これらの根本的な感情を「第一感情」といい、これそこが私たちの本当の感情です。

店を出ていった友人には、「怒り」の前に「蔔ろにされて悲しい」といった感情が潜んでいたはずです。

感情的に誰かを攻撃したくなったときは、まず「第一感情」を見つめ直してみるとよいです。
そして、第二感情に流されず、第一感情を伝えることが大切です。

「私は悲しかった」といった具合に、Iメッセージを使って自分の気持ちを表現できると良いですね。
これにより、他者とのコミュニケーションがより円滑になります。

第一の感情が見つからないときは、思うままに今感じていることを紙に書き出してみましょう。
すべてを吐き出して、気が済むまで続けてみてください。

気が済むまで書き出せたら、その紙を破り捨ててしまいましょう!
そうすることで、第一感情が明らかになってくるはずです。

第二感情をぶつけられた相手は、それに従うか反発するかしかないんですよね。
そうなってしまうと、相手との対立は避けられません。
相手を支配しようとするのは好ましくないですね。

人の行動の動機は、究極的には次の二つに分類されると言えます。
それは、「喜びを求めること」か、「苦痛を回避すること」です。

あなたはその行動の動機はどちらでしょうか?

身近な人ほど多くの期待を抱いてしまいますよね。
でも、彼らが当然のように行ってくれていることは、本当に「当然」と言えるのでしょうか?

当然と思われがちなことが、実際には特別な献身であることを忘れないようにしたいですね。

ABOUT ME
Shunsuke
Shunsuke
エンジニア / 心理カウンセラー / 起業家
ひとりの未熟な人間として、現時点での思考を静かに書き残しています。
正しさよりも、気づきや安心を大切にしたい。
誰かの心が少しでもやわらぐ言葉を残せたらと思っています。

noteにも書いています。
https://note.com/shunsuke0112
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