人間関係

共感が伝わる返し方|「良いですね」より「楽しみですね」で会話が変わる理由

Shunsuke

「良いですね」
「羨ましいですね」

誰かの話を聞いて、そんなふうに返すことって多いですよね。

でも、この返し方だと、なぜか会話が続かなかったり、相手に「わかってもらえた」と感じてもらえなかったりすることがあります。

実は、たった一言の違いで、共感の伝わり方は大きく変わります。

たとえば、「良いですね」を「楽しみですね」に変えるだけで、相手は「この人はわかってくれている」と感じるかもしれません。

この記事では、自分目線の返事を相手目線の返事に変える方法をお伝えします。

「良いですね」と「楽しみですね」の違いとは?

先日、長年担当してくれている美容師さんがこんなことを話してくれました。

「今度初めて5連休取れるんだよね!」

普段は連休もほとんど取れないとのこと。
今回は店舗の改装工事の影響で、店舗自体がしばらく休業になるのだそうです。

私は無意識に「それは楽しみですね。どこか行くんですか?」と返していました。

ふと振り返ると、この「楽しみですね」という返事には、ちょっとした違いがあるように思います。

「良いですね」は自分の感情

「良いですね」「羨ましいですね」という言葉は、自分がどう感じたかを表しています。

  • 良い → 自分がそう評価した
  • 羨ましい → 自分がそう感じた

これらは自分目線の反応なんですよね。

「楽しみですね」は相手の感情

一方、「楽しみですね」という言葉は、相手がどう感じているかを言葉にしています。

楽しみ → 相手がそう感じているだろうと想像した

つまり、相手の気持ちを代わりに言葉にしているんですよね。

この小さな違いが、話の主役を自分に移すか、相手に残すかを分けています。

なぜ相手目線の返事が共感として伝わるのか?

共感とは、相手の感情を理解し、それを伝えることです。

ケイト・マーフィは著書『LISTEN』の中で、こう書いています。

よく「聴く」とは、相手の頭と心の中で何が起きているのかをわかろうとすること。そして「あなたを気にかけているよ」と行動で示すことです。

「良いですね」という返事は、相手の話を聞いた上での自分の評価です。
でも相手が求めているのは、評価ではないかもしれません。

「楽しみですね」という返事は、相手の気持ちに寄り添う言葉です。
相手は「この人はわかってくれている」と感じやすくなります。

話の続きを自然と引き出せる

「楽しみですね」と返すと、相手は自然と話を続けやすくなります。

実際に楽しみにしているなら、その理由を話してくれるはずです。

「そうなんだよね、久しぶりに旅行に行こうと思って」

逆に、そうでもない場合は、不満を話してくれるかもしれません。

「実はそうでもなくて、やることがなくて困ってるんだよね」

どちらに転んでも、相手は気持ちよく会話を続けられます。

話の主役を相手から奪わない。

それが、共感が伝わる返し方のポイントなのかもしれません。

共感の伝え方についてはこちらの記事でも解説しています。
「聞いてる」のに「聞いてくれない」と言われるのはなぜ?共感が伝わる聞き方

相手の感情を言葉にする返し方とは?

相手目線の返事をするには、相手の状況から感情を想像する習慣が大切です。

「この人は今、どう感じているだろう?」

そう考えるクセをつけることで、自然と相手目線の言葉が出てくるようになります。

ポジティブな話題への返し方

相手が嬉しいこと、良いことを話してくれたとき。

「連休が取れるんだ」

  • 「楽しみですね」
  • 「ゆっくりできますね」
  • 「リフレッシュできそうですね」

「昇進したんだ」

  • 「嬉しいですね」
  • 「努力が報われましたね」
  • 「ワクワクしますね」

「新しい趣味を始めたんだ」

  • 「楽しそうですね」
  • 「ハマりそうですね」

ネガティブな話題への返し方

相手がつらいこと、大変なことを話してくれたとき。

「失敗しちゃって」

  • 「悔しいですね」
  • 「残念でしたね」
  • 「がっかりしますよね」

「仕事が忙しくて」

  • 「大変ですね」
  • 「疲れますよね」
  • 「しんどいですね」

「体調を崩してしまって」

  • 「つらいですね」
  • 「心配ですね」

相手の感情を想像して、それを言葉にして返す。

シンプルですが、これだけで共感は伝わりやすくなります。

相手目線の返事を使うときの注意点とは?

相手目線の返事には、いくつか気をつけたいことがあります。

感情を決めつけない

相手の感情を想像することは大切ですが、決めつけてしまうのは良くありません。

「楽しみですね」と返したけれど、相手が「実はそうでもなくて…」と言うこともあります。

それでも大丈夫です。

相手が本当の気持ちを話してくれるきっかけになるからです。

軌道修正を恐れない

相手の反応が想像と違っても、慌てる必要はありません。

「そうでしたか、大変そうですね」

こんなふうに、相手の言葉を受けて軌道修正すれば良いんですよね。

どちらに転んでも、相手は「この人は自分の話を聞いてくれている」と感じます。

自分の気持ちを伝えるときは「Iメッセージ」を意識すると、より効果的です。
Iメッセージの使い方|相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えるコツ

日常で使える相手目線の返しフレーズとは?

最後に、日常で使いやすいフレーズをまとめておきます。

ポジティブな話題への返し

  • 「楽しみですね」
  • 「嬉しいですね」
  • 「ワクワクしますね」
  • 「ホッとしますね」
  • 「やりがいがありそうですね」

ネガティブな話題への返し

  • 「大変でしたね」
  • 「つらかったですね」
  • 「悔しいですね」
  • 「心配ですよね」
  • 「疲れますよね」

中立的な話題への返し

相手の感情が読み取りにくいときは、シンプルに受け止めてから質問を添えます。

  • 「そうなんですね。どう思いましたか?」
  • 「なるほど。それでどうなったんですか?」

言葉選びのコツについてはこちらの記事もご覧ください。
ポジティブな言葉で人間関係が変わる|信頼を築く言葉選びの5つのコツ

まとめ:たった一言で、会話は変わる

「良いですね」と「楽しみですね」。

どちらも悪い言葉ではありません。

でも、「良いですね」は自分の感情、「楽しみですね」は相手の感情です。

この小さな違いが、共感の伝わり方を変えます。

  • 「良いですね」は自分目線、「楽しみですね」は相手目線
  • 相手の感情を言葉にすることで、共感が伝わる
  • 話の主役を相手に保ったまま、自然と会話が続く

小さな言葉選びの積み重ねが、信頼関係を育んでいくのだと思います。

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参考文献

さらに深く、心と向き合いたい方へ

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そんなときに読み返していただける内容を
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Shunsuke
Shunsuke
エンジニア / 心理カウンセラー / 起業家
ひとりの未熟な人間として、現時点での思考を静かに書き残しています。
正しさよりも、気づきや安心を大切にしたい。
誰かの心が少しでもやわらぐ言葉を残せたらと思っています。

尊敬する人物はチャーリー・マンガーとウォーレン・バフェット。
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