エッセイ

「それは楽しみですね」という一言に隠された共感

Shunsuke

「今度初めて5連休取れるんだよね!」

長年担当してくれている美容師さんがそんなことを話してくれました。
通常は連休もほとんど取れないみたいです。

今回は店舗の改装工事の影響で、店舗自体がしばらく休業となるとのことでした。

「それは楽しみですね。どこか行くんですか?」

私は無意識にそのような返事をしていました。

ふと振り返ると、「それは楽しみですね」という返事は、ただ「良いですね」や「羨ましいですね」といった自分目線の反応とは違い、相手の立場を尊重する響きがあるように思います。
「良い」「羨ましい」は自分の感情ですが、「楽しみ」は相手の感情ですからね。

きっと、普段は自分目線での返事が多いはずです。
でも今回は、相手の状況や感情に無意識に寄り添っていたからこそ、自然と出てきたのかもしれません。

このように返すことで、話の主役を相手から移すことなく、自然な流れで話を続けてもらうことができますよね。

実際に楽しみにしているならその理由を話してくれるだろうし、そうでないなら不満を話してくれると思います。
どちらに転んでも相手は気持ちよく会話を続けられると思います。

今後も積極的に使っていきたいですね。

ちなみに、5連休を満喫した彼女は最終日に高熱を出したらしいです。
翌日は命からがら出勤したとか——。

ABOUT ME
Shunsuke
Shunsuke
エンジニア / 心理カウンセラー / 起業家
ひとりの未熟な人間として、現時点での思考を静かに書き残しています。
正しさよりも、気づきや安心を大切にしたい。
誰かの心が少しでもやわらぐ言葉を残せたらと思っています。

noteにも書いています。
https://note.com/shunsuke0112
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