嫌なこと言われた時の対処法|言葉を「受け取らない」という選択肢
職場で嫌味を言われた。
SNSで心ない言葉を投げかけられた。
何気ない一言が、いつまでも頭から離れない。
そんな経験はありませんか?
「あのとき、なんであんなこと言われたんだろう」と何度も思い出してしまう。
「自分が悪かったのかな」と、つい自分を責めてしまう。
実は、言葉は「贈り物」と同じです。
相手が贈り物を差し出しても、受け取るかどうかはあなたの自由。
受け取らなければ、その贈り物は相手のもとに返っていきます。
この記事では、「言葉を受け取らない」という考え方と、嫌なことを言われても気にしないための具体的な方法をお伝えします。
言葉は「贈り物」と同じ?受け取らないという選択肢とは
あなたが誰かのために贈り物を用意したとしましょう。
もし仮に、相手がその贈り物を受け取らなかったら、その贈り物は誰のものになると思いますか?
おそらく、あなたが持ち帰ることになり、あなたのものになりますよね。
どんなに心を込めても、相手が受け取らなければ、その贈り物はあなたのものになります。
言葉も贈り物と同じ
実はこれ、言葉も同じです。
「受け取られなかった言葉」は、そのまま話し手のもとにとどまります。
つまり、あなたが誰かから嫌なことを言われても、受け取りを拒否すれば、その言葉は相手自身に返っていきます。
言葉はいつも「贈り手」と「受け手」の間で行き来する、目には見えない贈り物のようなものですね。
言葉には世界を変える力がある
「ホスト界の帝王」と呼ばれるローランド氏は、言葉の力についてこう語っています。
時に、どんな医者でも直せぬ病を治せるのが「言葉」だ。そして、どんな兵器より人を傷つけるのもまた、実は「言葉」だったりする。だから俺は、「言葉で世界を変えることだってできる」と信じているんだ。
私たちが発する一言は、相手の心を癒し、鼓舞し、前向きな一歩を踏み出させることもあれば、逆に、相手を傷つけ、塞ぎ込ませてしまうこともあります。
つまり、何気なく発した一言が、誰かの人生を良くも悪くも変えてしまう力を秘めています。
だからこそ、「受け取るかどうか」を自分で選ぶことも大切なんですよね。
嫌なことを言われても気にしない5つの方法とは?
では、具体的にどうすれば嫌な言葉を気にしないでいられるのでしょうか。
ここでは、心を守るための5つの方法をご紹介します。
「受け取らない」と心の中で宣言する
嫌なことを言われたとき、心の中で「これは受け取らない」と宣言してみてください。
言葉にして意識するだけで、その言葉との距離が生まれます。
「この言葉は私のものではない。相手のもとに返す」
そう思うだけで、少し心が軽くなるかもしれません。
「あ、判断した」と気づく
仏教の教えをベースにした『反応しない練習』という本の中で、著者の草薙龍瞬さんはこう述べています。
「今日はついていない」「失敗したかも」「あの人は苦手、嫌い」「自分はダメな人間」といった思いがよぎったときは、「あ、判断した」と気づいてください。
嫌なことを言われたとき、私たちは無意識に「自分はダメなんだ」「嫌われているんだ」と判断してしまいがちです。
でも、その判断に気づくだけで、一歩引いて冷静になれます。
「あ、今、判断した」と気づく。
それだけで、感情に飲み込まれずに済むことがあります。
相手の言葉は「相手の問題」と切り分ける
誰かがあなたに嫌なことを言うとき、それは相手の問題であることが多いです。
相手がイライラしていたのかもしれない。
相手が自分に自信がなくて、あなたを攻撃することで優位に立とうとしていたのかもしれない。
あなたに原因があるとは限らないんですよね。
「この言葉は、相手の問題から出てきたものだ」
そう考えることで、自分を責めずに済むことがあります。
感覚に意識を向けて、思考から離れる
嫌な言葉が頭の中でぐるぐる回っているとき、思考から離れることが大切です。
『反応しない練習』では、こんな方法が紹介されています。
悩みはいつも「心の内側」に生じます。だから、悩みを抜けるには、「心の外」にあるカラダの感覚に意識を向けることがベストの方法なのです。
たとえば
深呼吸をして、息が入ってくる感覚に集中する。
足の裏が地面についている感覚を感じる。
体の感覚に意識を向けることで、頭の中の思考から離れることができます。
信頼できる人に話を聞いてもらう
一人で抱え込まず、信頼できる人に話を聞いてもらうことも大切です。
話すことで、頭の中が整理されます。
「そんなに気にしなくていいよ」と言ってもらえるだけで、心が軽くなることもあります。
ただし、愚痴を言う相手は選んでくださいね。
否定したり、さらに傷つけるようなことを言う人ではなく、あなたの気持ちに共感してくれる人に話しましょう。
物事の捉え方を変えることで、同じ出来事でも感じ方が変わります。
→ 物事の捉え方を変える方法とは?リフレーミングで人生を楽にする実践ガイド
言葉が頭から離れないときの対処法は?
「気にしないようにしよう」と思っても、どうしても頭から離れないことがありますよね。
なぜ嫌な言葉は、こんなにも記憶に残りやすいのでしょうか。
なぜ嫌な言葉は記憶に残りやすいのか
実は、これは人間の本能です。
私たちの脳は、危険を避けるために、ネガティブな情報を優先的に記憶するようにできています。
だから、10個の褒め言葉よりも、1個の批判の方が強く印象に残ってしまう。
「嫌なことが忘れられない」のは、あなたが弱いからではありません。
人間として自然な反応です。
まずは、そのことを知っておくだけでも、少し楽になるかもしれません。
「妄想」と「感覚」を区別する
頭の中で嫌な言葉がぐるぐる回っているとき、それは「妄想」の状態です。
実際に今、目の前で起きていることではなく、過去の記憶を何度も再生している状態です。
このとき大切なのは、「妄想」と「感覚」を区別することです。
「今、私は妄想している」と気づいたら、体の感覚に意識を向けてみてください。
- 手のひらの温かさ
- 呼吸の音
- 椅子に座っている感覚
「今、ここ」にある感覚に集中することで、過去の妄想から抜け出すことができます。
睡眠と生活習慣を整える
心が疲れているときほど、嫌な言葉は頭に残りやすくなります。
睡眠不足や不規則な生活は、心の回復力を下げてしまいます。
「気にしないようにしよう」と思考で解決しようとするよりも、まずは体を休めることが大切です。
- 十分な睡眠をとる
- バランスの良い食事をする
- 軽い運動をする
身体が整うと、心も整いやすくなります。
考えすぎて疲れたときは、決断を減らすことも効果的です。
→ 考えすぎて疲れたときの対処法|決断を減らして心のゆとりを取り戻す
自分が発する言葉も「贈り物」として選ぶには?
ここまで、嫌な言葉を「受け取らない」方法についてお伝えしてきました。
でも、もう一つ大切なことがあります。
それは、自分が発する言葉も「贈り物」として選ぶということです。
自分が選ぶ言葉は、自分の心を映し出す
あなたが選ぶ言葉は、あなたの心の中を映し出しています。
他者への思いやりに満ちた言葉を選んでいれば、それはやがて、あなた自身の心をも優しく、豊かなものにしてくれるはずです。
逆に、傷つける言葉を発してしまうと、人間関係のすれ違いやストレスにつながります。
温かい言葉を選ぶと、自分自身の心も豊かになる
せっかく言葉を贈るなら、相手にとってプラスになる言葉を贈りたいですよね。
- 相手の心がほぐれるような言葉
- 背中を押してあげられるような言葉
- 少しでも笑顔になれるような言葉
そんな言葉を選べる人間になれたら、世界は今よりずっと優しく、穏やかなものへと変わってくるはずです。
そして、その温かい言葉は、相手だけでなく、あなた自身の心も穏やかにしてくれます。
今日からできる小さな実践
- 身近な人に「ありがとう」と伝えてみる。
- 友人のSNS投稿に、少し前向きなコメントを添えてみる。
- 会議で相手が提案したアイデアに対して「いいね」と笑顔で伝えてみる。
それだけで、あなたの言葉は相手の心を穏やかにします。
もちろん、すべての言葉が受け取られるわけではありません。
どれほど優しい言葉でも、相手が受け取り拒否することだってあります。
でも、それはそれで良いと思います。
あなたが放った優しい言葉は、受け取られなくてもあなた自身の心に残りますからね。
発信した瞬間に、自分の気持ちが少し明るくなることもあるはずです。
感謝の言葉を習慣にすることで、日常が変わっていきます。
→ 感謝から始まる心の豊かさ|日常を変える小さな習慣
まとめ:受け取る言葉は自分で選べる
言葉は贈り物です。
受け取るかどうかは、あなたが選べます。
嫌なことを言われても、「受け取らない」という選択肢があることを忘れないでください。
受け取らなければ、その言葉は相手のもとに返っていきます。
そして、自分が発する言葉も、温かいものを選んでみてください。
温かい言葉は、相手だけでなく、あなた自身の心も豊かにしてくれます。
受け取るかどうかは相手の自由です。
それでも、その優しい言葉は、あなた自身の中に確かにとどまり、あなたの心を穏やかにしてくれるはずです。
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