他人の評価を気にしない生き方とは?「内なるスコアカード」で自分軸を見つける方法
- SNSでの「いいね」の数に一喜一憂する
- 周りの目を気にして本当にやりたいことを我慢する
そんな日々に疲れていませんか?
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットが語った「内なるスコアカード」という考え方があります。
これは、他人の評価に左右されず、自分自身の価値観を大切にする生き方のことを指しています。
他人の評価よりも、自分自身の基準で生きることが本当の幸せにつながります。
この記事では、他人の評価を気にしすぎる理由と、自分らしく生きるための具体的な方法をお伝えします。
他人の評価を気にしてしまうのはなぜ?
まず、なぜ私たちは他人の評価を気にしてしまうのでしょうか。
自己肯定感が低く、自分に自信がない
自分自身を肯定できないとき、私たちは外部からの評価を求めてしまいます。
「自分はこれでいいのだろうか」という不安により、周りの評価がどうしても気になってしまいます。
幼少期の環境や教育の影響
「いい子でいなさい」
「人に嫌われないようにしなさい」
そんな言葉を何度も聞いて育ってきた人は、他人の評価を気にする傾向が強くなります。
自分の気持ちよりも、周りの期待に応えることを優先してきたからですね。
SNSの影響で常に他人と比較してしまう
SNSを開けば、キラキラした投稿が目に入ります。
「あの人に比べて自分は…」と、つい比較してしまうことはありませんか?
フォロワー数や「いいね」の数が、自分の価値を測る物差しのように感じてしまいます。
承認欲求が強い
- 人から認められたい
- 褒められたい
この気持ち自体は悪いことではありません。
でも、それが強すぎると、自分らしさを見失ってしまいます。
嫌われることへの恐怖
「嫌われたらどうしよう」という恐怖は、とても強い感情です。
でも、すべての人に好かれることは不可能です。
その事実を受け入れられないと、いつまでも周りの評価に振り回されてしまいます。
「内なるスコアカード」と「外のスコアカード」とは?
バフェットは、こんな問いかけを発しました。
世界一すばらしい恋人なのに、他人からはひどい恋人と思われるほうがいいか、それとも、実はひどい恋人なのに、他人からは世界一の恋人だと思われるほうがいいか?
一見、恋愛のクイズのようにも思えますが、実は、私たち自身の在り方を探る重要な問いです。
あなたならどちらを選びますか?
「悩ましい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
それは、この質問が、私たちが常に直面する「自分が本当に望むもの」と「周りからどう見られるか」の衝突を、率直に突きつけてくるからです。
バフェットは「自分の内側にある自分自身の基準」と「周りの人の基準」をそれぞれ、「内なるスコアカード」と「外のスコアカード」と呼びました。
自分自身の基準のこと。
自分が大切にしている価値観や信念、正直さや誠実さ、そして良心に根ざした判断基準。
他人の目線や世間的な評価のこと。
SNSで映える写真や社会的地位、職業肩書き、ブランド物の服やアクセサリーなど、外から見える「わかりやすい成功」。
多くの人が「外のスコアカード」を優先してしまう現実
問題は、多くの人がこの「外のスコアカード」のために、せっかくの「内なるスコアカード」を犠牲にしてしまうということです。
「他者の評価」という幻想に取り憑かれ、結局は自分を見失ってしまうことも少なくありません。
キラキラした写真をアップして「いいね」を求める心理
SNSはその典型的な舞台ですよね。
キラキラした写真をアップし、華やかなライフスタイルを演出することで周囲の「いいね」を求めます。
そのとき、私たちは「内なるスコアカード」よりも「外のスコアカード」を優先してしまいがちです。
その結果、内心では不満や空虚感を抱え、「本当はこんなこと望んでいないのに」と嘆くことになるかもしれません。
他人の評価を気にしすぎるとどうなる?
では、他人の評価ばかりを気にしていると、どうなってしまうのでしょうか。
本当の自分を見失ってしまう
周りの評価に合わせて行動していると、「本当の自分」がわからなくなります。
「自分は何が好きで、何がしたいのか」が見えなくなってしまうのです。
常に不安やストレスを抱える
他人の評価は、コントロールできません。
どれだけ頑張っても、批判する人は必ずいます。
そのため、いつも不安やストレスを抱えることになります。
他人の期待に応えようとして疲弊する
「この人の期待に応えなければ」と思い続けていると、心が疲れてしまいます。
自分の人生なのに、他人のために生きているような感覚になってしまいます。
自分の人生を生きられない
結果として、自分の人生を生きられなくなります。
後になって「あのとき、本当にやりたいことをやっておけばよかった」と後悔することになるかもしれません。
「惨めな成功者」になる可能性
『シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント』の序文で、ティム・フェリスは、こう語っています。
世間には惨めな「成功者」がたくさんいる。そういう人たちの教えは玉石混交だから、模範にするときは気をつけたほうがいい。
世間で「成功者」と呼ばれる人の中には、実は満たされていない人もいます。
そんな「惨めな成功者」に感化されず、自分が何を大切にしたいのか、何が本当に価値ある「成功」なのかを見極めることが重要です。
他人の期待に振り回されるよりも、自分で自分を評価し、自分が納得できる人生設計をすることの方が、長期的な幸福や充実感につながります。
他人の評価を気にしない人の特徴
では、他人の評価を気にしない人は、どのような特徴を持っているのでしょうか。
自分の価値観や信念に基づいて行動している
自分が何を大切にしているのかが明確です。
そのため、他人の意見に左右されず、自分の価値観に従って行動できます。
自己肯定感が高い
自分を受け入れ、肯定できています。
長所も短所も含めて「これが自分だ」と認めています。
他人と比較しない
他人は他人、自分は自分。
そう割り切れるので、SNSの投稿を見ても動揺しません。
批判を前向きに捉えられる
批判されても、すぐに落ち込んだりしません。
「参考になる意見もあるかもしれない」と、建設的に受け止められます。
ストレスが少なく、メンタルが安定している
他人の評価に一喜一憂しないので、心が安定しています。
自分の軸があるため、外部の出来事に揺さぶられにくいのです。
自分らしい人生を歩めている
何より、自分らしく生きています。
「これが自分の人生だ」という実感を持って、過ごしています。
「内なるスコアカード」を大切にする5つの方法
では、どうすれば「内なるスコアカード」を大切にできるのでしょうか。
具体的で実践可能な方法を5つご紹介します。
自分の価値観を明文化する
紙でもスマホのメモでも構いません。
「自分が本当に大切にしたいものは何か?」を書き出してみてください。
- 家族
- 友情
- 誠実さ
- 学び
- 健康
どんなものでもOKです。
定期的に見返して、自分の軸を確認しましょう。
自分の価値観が明確になれば、他人の評価は「おまけ」のようなものに変わります。
もちろん、他人から称賛を受ければ嬉しいと思います。
でも、それはあくまで「おまけ」に過ぎず、あなたの幸せそのものではありません。
日常の行動を振り返る習慣をつける
その日の終わりに、こう問いかけてみてください。
「今日の行動は自分の価値観に沿っていただろうか?」
他人の評価のためだけに無理をしていなかったか、確認してみましょう。
小さな気づきを積み重ねることで、少しずつ自分の軸がはっきりしてきます。
そのプロセスは、時に他者とのずれを感じたり、違和感を覚えたりするかもしれません。
でも、その違和感は「自分が本来の自分に戻るためのシグナル」です。
小さな勇気を出して「自分基準」で行動する
- 友人関係
- 職場での振る舞い
- SNSへの投稿
「他人の目」を気にしていた行動を改め、純粋に「自分の心地よさ」を基準に選んでみてください。
最初は小さなことからで大丈夫です。
たとえば:
SNSに載せる写真を「誰か反応してくれるかな?」ではなく「自分が好きだからこの写真にしよう!」という基準で選んでみる。
「内なるスコアカード」を基盤とする生き方は、他人の都合に左右されず、自分にとって意味のある選択を支える強固な土台となり得ます。
全員に好かれようとしない
全員に好かれることは不可能だと理解しましょう。
どんなに素晴らしい人でも、どんなに素晴らしいことをしても、必ず批判する人はいます。
それは皆、価値観や経験が違うからです。
それなら、自分と価値観が合う人を大切にすればいいです。
他人の評価は主観的なものに過ぎません。
彼らがあなたをどう思うかは、あなたにはコントロールできません。
彼らがあなたを好きになるか嫌いになるかは、あなたがどれだけ努力してもコントロールできないものですよね。
一方で、「自分は何を大切にしているのか」「自分の信念は何か」はあなたが決めることです。
これらを突き詰めていくことで、ブレない軸ができます。
自分を受け入れ、肯定する
長所も短所も丸ごと受け入れましょう。
「これが自分だ」と認めてあげることです。
毎日1回、小さなことでも自分を褒めてみてください。
失敗も「自分らしさ」の一部として受容しましょう。
自己受容は、「内なるスコアカード」を育む第一歩です。
その上で、バフェットの言う「内なるスコアカード」を心の指針として生きていくことで、たとえ世間がどう評価しようと、揺らぐことのない満足感を得ることができると思います。
「ゲシュタルトの祈り」が教えてくれること
フレデリック・S・パールズが残した「ゲシュタルトの祈り」にある言葉は、まさに内なるスコアカードの重要性を示唆しています。
わたしはわたしの人生を生き、
あなたはあなたの人生を生きる。
わたしはあなたの期待にこたえるために生きているのではないし、
あなたもわたしの期待にこたえるために生きているのではない。
私は私。あなたはあなた。
もし縁があって、私たちが互いに出会えるならそれは素晴らしいことだ。
しかし出会えないのであれれば、それも仕方のないことだ。
この詩は、シンプルな中に力強いメッセージを含んでいますね。
他人に合わせて自分を捻じ曲げる必要などなく、互いがそれぞれの人生を純粋に生きれば、出会うべき人とは自然と出会える。
そして、出会わなかったとしても、それは決して不幸ではない。
自分らしく生きることこそが、本当の満足感をもたらすことを教えてくれます。
たとえば、もし、あなたが誰かに好意を抱いたなら、周りがどう思うかよりも、まずは自分の気持ちを大切にしてみてください。
「こんな人を好きになるのはおかしいのでは?」と他人の目を気にするのではなく、「自分はこの人と一緒にいて幸せなのか」ということを考えてみてください。
遠慮してしまうと、せっかく芽生えた感情や友情を育む機会を逃してしまうかもしれません。
もちろん、どんな行動にもリスクはつきものです。
声をかけてみて、反応がイマイチだったり、うまくいかなかったりすることはあります。
それでも、内なるスコアカードを重視して行動しなければ、そもそもそのチャンスを掴むことはできません。
まとめ:自分が納得できる人生こそが豊か
他人からの評価に左右されるより、自分自身の価値観に根ざした生き方を選ぶことは、長い目で見れば大きなメリットをもたらします。
自分で自分の軸を握ることで、外部の出来事に揺さぶられにくくなり、本質的な満足感を得やすくなります。
いずれ、あなたが選ぶ恋人像や友人像、仕事や趣味、ライフスタイルは、あなた自身の心の声に基づくものになり、周囲の評価は単なるノイズになるはずです。
そのとき、バフェットの問いかけに対して、自信を持って「自分は前者(すばらしい恋人なのに、他人からはひどい恋人と思われるほうがいい)だ」と言えるはずです。
それは、誰が何と言おうが、あなたの「内なるスコアカード」は、常にあなたの心を最も正直に映し出しているからです。
今日から、「内なるスコアカード」を軸に生活してみませんか?

