エッセイ

友人がくれた1曲から始まった化学変化

Shunsuke

人との出会いで人生が変わったと聞くと、恩師や運命の人のような劇的な出会いを想像するかもしれません。
でも私を変えてくれたのは、友人が何気なく教えてくれた1曲でした。

昔の私は生粋の出不精でした。
極力、家から出たくないし、ずっと家でゲームをしていたかったんですよね。

そんな私に、ある友人が『Fly Above』という曲を教えてくれました。

すごく心地よい曲で、ずっと聴いていました。
この曲は『beatmania IIDX』という音楽ゲームの曲で、「クリアしたい!」と思ったらゲームセンターに行くしかありません。
アーケードゲームなので、家で遊ぶにはハードルが高いんですよね。

出不精だった私が、この1曲のために少しずつゲームセンターに通うようになりました。
そうしているうちに、外出することが苦ではなくなっていきました。

「店員さんと話すのが嫌」「知らない人と話すのが嫌」というタイプだったのに、今となっては抵抗がなくなりました。

そして何より、このゲームを通して多くの友人ができました。
当時は全員学生でしたが、年齢も学校も住んでいるところも全然違うし、本名すら知りませんでした。

それでも、私たちにとっては「このゲームが好き」ということ以外はどうでもよかったんですよね。
こういう浅いようで深い関係の友人も良いものです。

あれから10年以上経つので、結婚した人もいれば、子どもができた人もいます。

先日、その中の友人のひとりが住んでいる街へ行く機会がありました。
ふらっとゲームセンターに寄ってみたら彼がいて、少し一緒にプレイしました。
約束をしていたわけでもないのに、ゲームセンターに行けば会えるわけです。

10年以上も前に始めたゲームを今も続けているなんて、普通の人からしたら異常かもしれません。
でも、私たちにとってはそれが当たり前のことです。

あの友人がこの曲を教えてくれなかったら、私はゲームセンターに通うこともなく、この友人たちにも出会えていなかったはずです。
そして、10年以上続く趣味も見つかってはいなかったでしょう。

ひとりの友人の何気ない紹介が、私を外に連れ出し、人と話すことへの苦手意識を和らげ、10年以上続く友人たちまで連れてきてくれました。
私にとっての化学変化は、こんなふうに小さな出会いが次の出会いを連れてくる連鎖なのかもしれません。

やっぱり、きっかけって大事ですよね。
少しの変化がその先の人生を大きく変えてくれます。

あなたにも、誰かが何気なく手渡してくれた1曲のようなものがあるのではないでしょうか。
そして、そこからどんな出会いが生まれ、どんな化学変化が起きましたか。

この投稿は、「第1回 Rondのよりみち|わたしの“化学変化”を言葉にする」への参加記事です。

「Rondのよりみち」は、Rondが毎月ひとつのテーマを置き、参加者のみなさんと一緒に考えたり、書いたり、話したりする企画です。
Rondでは、メンバーそれぞれが自分の言葉で考え、外にひらいていく取り組みを行っています。

今回は「わたしの“化学変化”を言葉にする」をテーマに、人との出会いや関わりから生まれる変化について考えています。

HP: https://rond.co.jp

#Rondのよりみち

ABOUT ME
Shunsuke
Shunsuke
エンジニア / 心理カウンセラー / 起業家
ひとりの未熟な人間として、現時点での思考を静かに書き残しています。
正しさよりも、気づきや安心を大切にしたい。
誰かの心が少しでもやわらぐ言葉を残せたらと思っています。

尊敬する人物はチャーリー・マンガーとウォーレン・バフェット。
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