行動力のある人ほど、普段は静かに過ごしている
世の中には、常に動き回っている人がいます。
SNSで毎日何かを発信して、次々と新しいことに挑戦して、スケジュールは常にいっぱい。
一見、すごく行動力があるように見えます。
でも、そういう人が、本当に大事な場面で力を発揮できているかというと、必ずしもそうではない気がします。
忙しく動いているうちに疲れ果てて、肝心なときに動けなくなってしまう。
何が大事なのかわからなくなって、とりあえず動き続けてしまう。
そんなこともあるのではないでしょうか。
行動力があるというのは、常に動いているということではないと思います。
ここぞというときに動ける力。
それこそが、本当の行動力なのではないでしょうか。
普段は静かに過ごしていても、大事な場面では迷わず動ける。
そういう人のほうが、結果的に周りからの信頼を得ているように思います。
動かない時間にも意味があります。
- 静かに考える時間
- エネルギーを蓄える時間
- 何もしない時間
そういう時間があるからこそ、ここぞというときに動けるのだと思います。
「行動力を蓄える」という言い方をしてもいいかもしれません。
エネルギーは有限ですからね。
だからこそ、普段は力を蓄えておいて、大事な場面で使う。
それは「怠け」ではなく、「戦略」だと思います。
「行動力がない」と悩んでいる人の中には、「自分は怠けている」と思い込んでしまっている方も多いです。
でも、行動できない原因は「怠け」ではなく、「エネルギー切れ」かもしれません。
『TIME OFF』という本に、こんな一節がありました。
僕たちが仕事だと思っているのは、仕事のプロセスの半分にすぎないと理解すべきなのだ。残りの半分の大切なプロセスは、タイムオフで起こっている
動いていない時間は、仕事の外側にある空白ではなく、仕事の半分そのものなのかもしれません。
そう考えると、動かないことへの罪悪感が、少しだけ軽くなる気がします。
エネルギーは有限です。
意志力も、決断力も、集中力も、使えば消耗していきます。
毎日の小さな判断や気遣いの積み重ねが、少しずつエネルギーを削っているんですよね。
朝から晩まで仕事に追われて、帰宅後は何もする気になれない。
人間関係の気遣いに疲れて、週末は動けなくなる。
やりたいことはあるのに、体も心も重くて一歩が踏み出せない。
これは怠けているのではなく、エネルギーを使い果たしてしまっている状態です。
ティム・フェリス氏は著書の中でこう書いています。
忙しいからといって生産的であるとは言えない
「動いている=成果が出ている」とは限りません。
むしろ、動きすぎることで本当に大切なことを見逃してしまうこともあるはずです。
大事なことにだけ、エネルギーを使う
フェリス氏はこうも書いています。
成果の80%は労力と時間の20%からもたらされる
すべてに全力を注ぐ必要はないということです。
限られたエネルギーをどこに使うか。
すべてに均等に力を配分するのではなく、本当に重要な一部に集中する。
そうした「選択」が、行動力を蓄えるための第一歩なのだと思います。
具体的には、「やらないこと」を決めることから始めるのがよいと思います。
意味のない付き合いを減らす。
情報の取りすぎをやめる。
「なんとなく」で予定を入れない。
やることを増やすのではなく、やらないことを増やす。
完璧に整える必要はなく、まずはひとつだけで十分です。
それだけで、エネルギーに余裕が生まれてきます。
常に何かに反応し続けていると、心が消耗してしまいます。
草薙龍瞬さんは著書でこう述べています。
心の状態をよく見ること、意識すること。そのことで、ムダな反応は止まり、心は静まり、深い落ち着きと集中が可能になります
まずは意識的に「反応しない時間」を作ることで、心の余裕が戻ってくるのかもしれません。
何もしていない時間に、罪悪感を持たなくていい
「休む=サボっている」
そう感じてしまうことはありませんか。
周りが忙しそうにしていると、自分だけ休んでいることに罪悪感を覚えてしまう。
「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまう。
でも、休息はパフォーマンスのための投資です。
何もしていないように見える時間にも意味があります。
体が回復している。
心が整っている。
次に動くためのエネルギーが蓄えられている。
周りと比べて焦る必要はありません。
自分のペースで蓄えて、自分のタイミングで動く。
それが、行動力を長く保つ秘訣なのかもしれません。
忙しくしているのに、なぜか疲れだけが溜まっていく。
大事な場面で力を発揮できない。
もしそう感じているなら、「もっと動こう」とするのではなく、「蓄えよう」と発想を変えてみるのもいいかもしれません。
今、あなたが蓄えているのは、どんな場面のための力ですか。