エッセイ

自分を食べ物に例えるなら、バウムクーヘン

Shunsuke

「自分を食べ物に例えるなら何だと思う?」

そんな質問をされたら、あなたは何を思い浮かべますか?

こういうのは好きという気持ちから始めていいと思うんですよね。
理由はあとから考えればいい。

ということで、私はバウムクーヘンでいきます。

バウムクーヘン、地味だけど結構好きなんですよね。
素朴な味で、デザートにもおやつにもなってくれます。

中でも、ねんりん家のバウムクーヘンが一番好きです。
定番の「しっかり芽」がお気に入りです。
https://www.nenrinya.jp/products/mount.html

コンビニだと冷えているバウムクーヘンが売っていますよね。
こちらもなかなかおいしいです。

そんなバウムクーヘンと自分の共通点について、
考えたり調べたりしてみたのですが、いくつか見つかりました。

まず、バウムクーヘンは一層ずつしか焼けないお菓子です。

生地を薄くつけて焼き、その上にまた薄くつけて焼く。
その繰り返しでしか、あの厚みは作れません。

一気に分厚くする方法はないんですよね。
急いでも質を落とすだけです。

一層焼くたびに、ちゃんと火が通るのを待つ必要があります。
焦らず、順番に、一層ずつです。
お菓子作りが趣味の知人が「家庭で作るのは大変」と言っていたのを思い出します。

これが、自分の積み重ねと重なる気がします。
私は毎日1%だけ、昨日の自分より成長することを心がけています。
読書をして、考えて、文章を書く。

1日分だけを見れば、薄くて頼りない一層です。
その日のうちに何かが変わるわけではありません。

でも、その薄い層を毎日重ねていくと、いつの間にか厚みになっています。

バウムクーヘンという名前は、ドイツ語で「木のお菓子」という意味だそうです。
断面が年輪のように見えるのは、重ねた層が全部そこに残っているからです。
一層ずつは目立たなくても、切ってみればちゃんと積み重ねの跡がある。

日本では結婚式の引き菓子の定番にもなっていますよね。
年輪のように年月を重ねていけますように、という縁起物です。
積み重ねること自体が、お祝いの意味を持っています。

そう考えると、なかなか良い作られ方をしているお菓子ですよね。

それに、バウムクーヘンはケーキのような主役ではありません。
誕生日にロウソクを立てられることはないし、クリスマスケーキのように派手なデコレーションもありません。

でも、日持ちがします。
いつ食べても、だいたい同じ味がします。

特別な日に最高の一瞬を演出するお菓子ではなくて、いつ開けても変わらない味を楽しめるお菓子です。
派手ではないけれど、退場もしない、陰の立役者です。

私はどちらかというと、そちら側でありたいです。
特別な場面で100点の自分を出すことよりも、いつ会っても80点の自分でいられることのほうが大事だと思っています。

あと、材料も素朴ですよね。

卵とバターと小麦粉と砂糖。
特別なものは入っていません。

特別なものがなくても、自分らしさを表現することはできます。
大事なのは何を持っているかではなく、どう重ねていくかなのかもしれません。

好きだから選んだだけなのに、考えてみたら自分の目指す生き方と同じ構造をしていました。
好きなものには、案外その人らしさが出るのかもしれません。

あなたなら、自分をどんな食べ物に例えますか?

この投稿は、「第1回 みんなのよりみち|自分を食べ物に例えるなら」への参加記事です。

Rondでは、メンバーそれぞれが自分の言葉で考え、外にひらいていく取り組みを行っています。
「みんなのよりみち」は、プロジェクトメンバーが自由にテーマを決め、参加者のみなさんと一緒に考えたり、書いたり、話したりする企画です。

今回は、原田マハさんの『やっぱり食べに行こう。』をきっかけに、「自分を食べ物に例えるなら」をテーマにしています。

HP: https://rond.co.jp

ABOUT ME
Shunsuke
Shunsuke
エンジニア / 心理カウンセラー / 起業家
ひとりの未熟な人間として、現時点での思考を静かに書き残しています。
正しさよりも、気づきや安心を大切にしたい。
誰かの心が少しでもやわらぐ言葉を残せたらと思っています。

尊敬する人物はチャーリー・マンガーとウォーレン・バフェット。
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