エッセイ

日々の余白

Shunsuke

以前、入浴剤をもらったんですよね。
私があまり湯船に浸からないだろうからという理由で選んでくれたみたいです。
なんともありがたい話です。

その入浴剤は一風変わったものでした。
小分けの入浴剤が入っているのですが、それぞれの入浴剤に淡い色の紙が巻きつけられているんですね。

その紙を開いてみると、短編のエッセイが綴られています。
入浴剤ごとに内容も著者も違いました。

そして、その中に惹かれる一文がありました。

世界にはまだまだ出会ったことのないものが溢れている。自分から迎えにいくことも時には大切だけれど、向こうからやってきてくれることもある。そうした不意の風を受け流してしまわないよう、頬を撫でるくらいの優しい風にも気付いてあげられるように日々の余白を持っておきたいなと思う。

剣なんてなくたって —— フリーランス 32歳

著者は、フリーランスになりたての頃、目まぐるしい日々を過ごしていたみたいです。

私も独立した直後はそうだったかもしれません。
時間が許す限り、新しいことに挑戦したり、スキルを伸ばしたり、何かしら行動を起こしていました。

でも、あるとき「日々の余白」の大切さに気づくんですよね。
「日々の余白」がなければ、チャンスが巡ってきたときにつかむことができないです。

あなたには「日々の余白」がありますか?
常に予定が埋まってはいないですか?

そうでなければ、「日々の余白」を持って、優しい風にも気付いてあげてくださいね。

この素晴らしいコンセプトの商品は株式会社HAAの「HAA for bath 日々」という商品です。
あなたも大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか?

日常に、深呼吸を届ける。 —— HAA(ハー)

https://haajapan.com

余談ではありますが、「頃を撫でるくらいの優しい風にも気付いてあげられるように」という美しい表現を見て、過去にX(Twitter)で話題になった文章を思い出しました。

プールの授業が終わったあとの国語の授業のときに開けてる窓から入ってくる風がいちばん好きな種類の風なんだけど、その風にはもう一生会えないのかとおもうととても悲しいです。みんなからほんのり塩素の匂いがして、何人かは疲れて爆睡していて、たまに風が窓際の何人かのノートをバラバラめくってきて、朗読の声がスッと響いていたあの時間は世界でいちばん穏やかな場所だったとおもう。

呟きの遠吠え —— 鯨庭

美しい表現は読んでいるだけで心に余白を運んでくれますね。

ABOUT ME
Shunsuke
Shunsuke
エンジニア / 心理カウンセラー / 起業家
ひとりの未熟な人間として、現時点での思考を静かに書き残しています。
正しさよりも、気づきや安心を大切にしたい。
誰かの心が少しでもやわらぐ言葉を残せたらと思っています。

noteにも書いています。
https://note.com/shunsuke0112
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