覚えられることの喜びと恥

マクドナルドのモバイルオーダー、便利ですよね。
よく利用させてもらってます。
先日、モバイルオーダーでアイスコーヒーを注文したんですよね。
そして、商品を受け取るためにスマホの画面を店員さんに見せました。
「ブラックで大丈夫でしたっけ?」
どうやら彼は私の顔を覚えてくれていたみたいです。
いつもとは違う対応だったので、少しばかり呆気にとられてしまいました。
「スマホの画面、白黒なんですね。すごいですね」
彼はそう続けました。
おそらく、この「すごい」というのは「珍しい」という意味でしょう。
完全にひとりの世界に入り込んでいるときに、思いも寄らないところから声をかけられると素っ気ない反応になりがちです。
「そうなんですよね。ありがとうございます」
そんな、毒にも薬にもならないような反応をしてしまったと思います。
「以前、目の調子が悪かったときに白黒にしてからそのままなんですよね」
また彼から商品を受け取ることがあれば、そう伝えたいですね。
彼がこのことに興味があるかどうかは関係なく、これは素っ気ない反応をしてしまった私の償いです。
店員さんに覚えられていると、恥ずかしいような、うれしいような、なんとも言えない気持ちになりますよね。
自分も店員さんのことを覚えているのだから、当然と言えば当然なのですが——。
彼らは何を思って「覚えていますよ」ということを表現するのでしょうか?
「いつもありがとうございます」という気持ちの表れでしょうか?
接客業を経験したことがない私にはわからないですね。
個人的な気持ちはもっとわからないです。
同じ商品ばかり注文しているので、その商品にちなんだニックネームがつけられているかもしれないです。
そんな不安があるから、恥ずかしいという気持ちが生まれるのではと思います。
こういうニックネームをつける人々はウィットに富んでいますよね。
ニックネームをつけられるにしても、不名誉なものでないことを祈るばかりです。
一方で、私はどのような店員さんを覚えているのだろうか。
そう考えてみましたが、2〜3回顔を合わせたらなんとなく覚えている気がします。
客と店員という立場の違いはあれど、同じようなものなのかもしれないですね。
悪いことをしてるわけではないし、もっと堂々としていたら良いような気がします。
むしろ、商品を受け取ったらすぐに帰る常連なのだから、お店からしたら最もありがたい客ではないでしょうか(笑)
恥ずかしいことは何もないですね。
これからも通い続けます。