心を豊かにする小さな習慣

かつて、必ず店員さんに笑顔でお礼を言う友人がいました。
私は彼の姿を見て「かっこいいな」と思い、真似するようになりました。
すると、自然と心が豊かになったんですよね。
店員さんのような、立場の弱い人への態度こそ、その人の本性を映し出すものだと思います。
私たちが買い物や食事を楽しんでいるとき、店員さんは働いています。
それならば、「どちらかといえば店員さんのほうがえらいのではないだろうか」と常々思います。
ただ、「どちらがえらいか」というのはそれほど重要ではなくて、互いに感謝していることが重要だと思います。
感謝したいことを考えるのは、とても大切なことです。
家族でも友達でも、先祖でも神様でも自然でも——何かしてもらったこと、無事に過ごせたこと、天気が良かったこと、体調が良かったこと。
世の中は感謝することで溢れかえっていますが、私たちはそれを当たり前だと思い込んでしまっています。
いくら感謝してもしすぎることはないです。
感謝されて嫌な気持ちになる人なんていないですからね。
謝るくらいなら感謝を伝えたいですね。
「気を遣わせてごめんなさい」ではなく、「気を遣ってくれてありがとう」と伝えたいです。
「私たちの周りには『おかげさま』という神様がいる」という話を聞いたことがあります。
実は、自然以外のすべてのものは「誰かのおかげ」で存在しているんですよね。
「もっと世界を良くしよう」「もっと誰かを幸せにしよう」と行動してくれた人たちのおかげで、今の私たちの生活が成り立っています。
「おかげさま」にも感謝しないとですね。
そして、この「誰かのおかげ」で存在しているものも、もとを辿ればすべて自然なんですよね。
つまり、「すべてはつながっている」ということです。
感謝の言葉や労いの言葉は、本当に伝えなければならない人にほど伝わっていないものです。
上司や取引先には伝えているのに、日々支えてくれている家族や友人には伝えていないという人も多いのではないでしょうか。
大切な人ほど、失ってからその存在の大きさに気づくものです。
後悔のないように過ごしたいですね。