仕事が好きかわからないあなたへ|「好き」と言えない自分を責めなくていい理由
「仕事が好きですか?」
そう聞かれたとき、あなたはなんと答えますか?
「好きです」と即答できる人もいるかもしれません。
でも、「うーん…」と言葉に詰まってしまう人も、きっと多いのではないでしょうか。
- 嫌いなわけじゃないけど、好きとも言い切れない
- お金のために働いている気がする
- 「好き」と言える人が、少しだけ羨ましい
そんなふうに感じたことがあるなら、この記事が少しだけ力になれるかもしれません。
結論から言うと、仕事が好きかわからなくても、「好き」と言えなくても、自分を責める必要はまったくありません。
なぜ「仕事が好きかわからない」と悩んでしまうのか?
「好きなことを仕事にしよう」
この言葉を、どこかで聞いたことがあると思います。
- 就活のとき
- ビジネス書の中
- SNSのキラキラした投稿の中
「好きなことで生きていく」というメッセージは、あらゆるところに溢れています。
だからこそ、「好き」と言えない自分にモヤモヤしてしまう。
「好き」と答えられないことが、どこか間違っているような気がしてしまう。
でも、作家のphaさんは著書の中でこう書いています。
普通とされている生き方モデルがすごく高いところに設定されていて、実際にそれを実現できるのは全体の半数以下くらいの人だけでしかないのに、「真面目にやっていればそれをみんな普通に達成できるはず」というプレッシャーが社会全体に漂っている気がする。
「仕事が好きで当然」というのも、そんな「高すぎる生き方モデル」の一つではないでしょうか。
特に、仕事もプライベートも頑張っている20代後半〜30代にとって、「仕事でも輝かなければ」というプレッシャーは想像以上に大きいと思います。
そもそも、私たちは仕事に多くの役割を背負わせすぎている気がします。
- 生活費を稼ぐ手段
- 社会的な居場所
- 自己証明
- やりがいや成長
一つの仕事にこれだけの役割を求めたら、シンプルに「好き」と答えるのが難しくなるのは当然ではないでしょうか。
「部分的に好き」という複雑な気持ちはおかしいのか?
仕事のすべてが好きでなくてはいけない、と思い込んでいませんか?
たとえば:
プログラミングは好きだけど会議は苦手。
接客は楽しいけど事務作業は気が重い。
こんなふうに、仕事の中に「好きな部分」と「好きではない部分」が混在しているのは、ごく自然なことです。
でも、「好きではない部分」が目立つと、つい「自分は仕事が好きじゃないんだ」と結論づけてしまいがちです。
「100%好き」でないと「好き」と言ってはいけない。
そんな完璧主義の罠に、はまっているのかもしれません。
仕事の中に「好きな部分」が少しでもあるなら、その部分を大切にすればいいと思います。
全部が好きでなくても、その一部が日々のエネルギーになってくれることがあります。
「部分的に好き」は、多くの人にとってリアルな感覚です。
その曖昧さを抱えたまま働いていて、何も問題はありません。
完璧主義については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 完璧主義をやめたい人のための「80点主義」実践ガイド|完璧主義
お金のために働く自分を責めなくていい理由とは?
「もしお金がもらえなかったとしても、今の仕事を続けますか?」
この問いに、正直に「NO」と答える人は少なくないはずです。
私自身も、答えは「NO」です。
では、「お金のために働いている」ことは、恥ずかしいことなのでしょうか?
そんなことはないと思います。
むしろ、「仕事が好き」という自己欺瞞に陥るよりも、「お金のために働いている」と認めているほうが健全ではないでしょうか。
本当は好きじゃないのに「好き」だと思い込む。
その無理が、じわじわと心を消耗させていくこともあります。
仕事は手段であって、目的ではありません。
仕事の先にある「お金」を求めていて、そしてそのお金の先にある「暮らし」や「安心」を求めています。
それは、とても自然なことです。
「好き」と言えないのは、ダメなことではありません。
自分に正直であることの証拠です。
仕事で疲れを感じているなら、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 仕事で疲れたのに休めない時の対処法|罪悪感なく心を守る3ステップ
「好きかどうか」より大切な問いとは?
「仕事が好きですか?」
この問いにずっと悩み続けるのは、なかなか苦しいですよね。
少し視点を変えて、別の問いを自分に投げかけてみませんか?
「お金を払ってまでやりたいことは何ですか?」
ゲームにお金を払い、本にお金を払い、旅行にお金を払う。
こうした「お金という対価を払ってでもやりたいこと」が、あなたにとって本当に好きなことかもしれません。
そう考えると、仕事の外に「本当に好きなこと」があるなら、それでいいのではないでしょうか。
phaさんは著書の中で、仕事と「好き」の関係についてこう書いています。
やりたいことが仕事で、「24時間仕事していたい」という人は別にそれでいい。たまにそういう人はいる。問題なのは、仕事がそんなに好きなわけでもないけど、やることがないから仕事をしてしまう、仕事がないと不安だ、という人だ。自発的にやりたいことがないと、休日があると不安になったり、わざわざ自分から厄介事を求めにいったりしてしまう。
「好きかどうか」に悩むよりも、「自分は何に時間とお金を使いたいのか」を考えるほうが、答えが見つかりやすいかもしれません。
仕事以外の「好き」を大切にする生き方とは?
仕事が人生のすべてではありません。
当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、忙しい毎日を過ごしていると、つい忘れてしまいがちです。
phaさんは「趣味」についても、こう語っています。
そんなに楽しくないけど、何か別の目的のためにやるという感じだと、そういうものは結局長続きしない。何の役に立つかをいちいち考えるのではなく、それ自体を楽しもう。趣味というのは、たとえ何の役にも立たなかったとしても、それ自体に夢中になれるようなもののことだ。そうした趣味を見つけられると人生が豊かになる。
何かの「ためになる」から好きなのではなく、理由なく好きなもの。
そういうものが、人生に豊かさを与えてくれるのかもしれません。
また、作家の大原扁理さんは、こんなシンプルな言葉を残しています。
大切なのは「好きなことで生きていく」じゃなくて、「イヤなことで死なない」。そんなハードル高く設定しないほうが、後から絶望しなくてすむんです。
「好きなことで生きていく」というのは、素敵な理想です。
でも、そのハードルが高すぎるなら、まずは「嫌なことで自分を壊さない」ことから始めればいいのではないでしょうか。
仕事以外に好きなことがある。
それは、弱さではなく、豊かさです。
時間の使い方を見直したいと感じたら、こちらの記事も参考になるかもしれません。
→ 時間の作り方は「やめること」を決めるだけ|忙しさから抜け出す3つのステップ
まとめ:「好き」と言えなくても、それは誠実な生き方
仕事が好きかわからない。
「好き」と素直に言えない。
そんな自分を、どうか責めないでください。
- 「仕事が好きかわからない」のは自然なこと
- 「部分的に好き」という曖昧さを抱えたまま働いていい
- お金のために働いている自分を責めなくていい
- 「好きかどうか」より「何を大切にしたいか」を考える
- 仕事以外の「好き」を持つことは、弱さではなく豊かさ
「仕事が好き」と言えなくても、それはそれで、一つの誠実な生き方だと思います。
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参考文献
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