人助けに疲れたあなたへ|無理なく人を支えるための境界線の引き方
- 誰かに頼られると断れない。
- 助けてもらうのは申し訳ない。
- 与えることばかりで、受け取ることができない。
そんなふうに感じていませんか?
人を助けることは素晴らしいことです。
でも、与えることばかりでは心身ともに疲弊してしまいます。
本記事では、人助けで疲れてしまう理由と、自分も大切にしながら人を支えるための境界線の引き方をご紹介します。
なぜ人助けで疲れてしまうのか?
人助けで疲れてしまう原因には、いくつかの共通したパターンがあります。
与えることばかりで受け取らないから
自分と相手が同じ量のものを持っていたとして、それを与えてばかりで受け取らずにいると、自分の量は減っていく一方です。
与えることは素晴らしいことですが、受け取ることを拒んでしまうと、いつか枯渇してしまいます。
たとえば、プレゼントをもらったときに「悪いな」と思ったり、助けてもらったときに「申し訳ない」と感じたり、そんな経験はないでしょうか。
「与えることは良いこと」「受け取るのは甘え」と感じてしまうんですよね。
境界線が引けていないから
人助けで疲れてしまう人の多くは、自分と相手の境界線が曖昧になっています。
相手の問題を自分の問題として抱え込んでしまったり、相手の感情に過度に影響されてしまったりすることで、疲弊していきます。
「自分が我慢すれば丸く収まる」
そう思って、つい自分を犠牲にしてしまうことはありませんか?
でも、お互いに無理をしていない関係こそが、長く続く関係なんですよね。
「助けたい症候群」になっているかもしれない
「人を助けたい」という気持ちが強すぎると、「助けたい症候群」や「メサイア症候群」と呼ばれる状態になることがあります。
これは、自分の価値を「誰かを助けること」に見出してしまい、助けられる人がいないと不安になってしまう状態です。
「私がやらなきゃ」
そう思って、つい引き受けてしまうことはありませんか?
相手を助けることで自分の存在価値を感じる。
自己犠牲的な優しさで、相手に尽くしてしまう。
でも、その結果、自分の心が疲れ果ててしまっては、その関係はいずれ破綻してしまうのではないでしょうか。
受け取ることは甘えではない
「助けてもらうのは申し訳ない」と感じるのは自然なことです。
でも、受け取ることは決して甘えではありません。
あなたは「相手が喜んでくれる」と思って与えていますよね。
そして、与えた相手が快く受け取ってくれたら、あなたも嬉しいはずです。
それと同じで、あなたに与えようとしてくれる人は、あなたが快く受け取ってくれたら嬉しいはずです。
受け取ることは、相手に喜びの機会を与えることでもあるんですよね。
むしろ、受け取ることで相手に「役に立てた喜び」を与えているかもしれません。
無理なく人を支えるための境界線の引き方
それでは、どうすれば自分も大切にしながら人を支えることができるのでしょうか?
できる範囲で助ける
すべての人を助ける必要はありません。
自分ができる範囲で、無理なく助けることが大切です。
「この人は助けられるけど、この人は難しい」と判断することは、決して冷たいことではありません。
頼まれごとを断れないと、どんどん仕事が増えていきます。
気がつけば、自分の時間がまったくない——そんな状態になってしまうこともあるのではないでしょうか。
自分の時間とエネルギーが常に削られると、休んでも回復しない慢性的な疲労に陥ってしまいます。
「ありがとう」を素直に伝える
受け取ったときに「すみません」ではなく「ありがとうございます」と伝えてみてください。
それだけで、少しだけ素直になれます。
自分が与えたときに「ありがとう」と言われたら嬉しいですよね。
同じように、自分も感謝して受け取ってみてください。
自分の感情を大切にする
人を助けるときに、自分の感情を無視していませんか?
「本当は疲れているけど、断れない」
「本当は嫌だけど、頼まれたから」
そんなふうに自分の感情を無視していると、いつか限界が来てしまいます。
まずは「本当は嫌だな」「疲れているな」という気持ちに気づくことが大切です。
自分の感情を否定せず、認めてあげてください。
そうすることで、自分が本当はどう感じているのかが見えてきます。
小さな気づきの積み重ねが、変化への第一歩になるんですよね。
精神科医の藤野智哉さんは、著書『「誰かのため」に生きすぎない』の中で、こう語っています。
ときどきは自分で自分の味方になって、「無理してない?」「疲れてない?」と話しかけてみてください。
自分の感情に目を向けることが、まずは大切なんですよね。
疲れたときの対処法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→疲れた何もしたくないときの対処法|立ち止まる勇気と過剰のワナから抜け出す方法
受け取ることを「循環」と考える
与えることと受け取ることは循環しています。
どちらかに偏ると流れは止まってしまいます。
もし、与えてくれた人に返すことができなくても大丈夫です。
そんなときは、別の人に与えたら良いんですよね。
バランスがとれて初めて、豊かな関係が育まれていきます。
作家のスコット・アラン氏は、著書『GRATITUDE(グラティチュード)毎日を好転させる感謝の習慣』の中で、こう語っています。
私にはたくさんのものが与えられていますから、自分に与えられていないものに思いをめぐらせている時間はありません。
与えられているものに目を向けること——それが、心の余裕を生むのかもしれません。
本当に長く人を支えられる人の特徴
本当に長く人を支えられる人は「与えることと受け取ることのバランス」がとれている人です。
自分を犠牲にして人を助けるのではなく、自分も大切にしながら人を支えることができる人です。
あなたが「人のために」と思うなら、まずは自分を助けてあげてください。
そして、相手からの思いやりも受け取ってみてください。
それが巡り巡って、あなた自身を支えてくれる大きな力になるはずです。
まとめ:与えることと受け取ることのバランスが重要
人助けで疲れてしまうのは、与えることばかりで受け取れていないからかもしれません。
与えることと受け取ること。
どちらも同じくらい大切なので、バランスを取ることが重要です。
あなたが与えることで、相手は喜んでくれる。
あなたが受け取ることで、相手は「喜んでもらえた」と感じる。
その循環の中で、心は少しずつ満たされていきます。
自分も大切にしながら、無理なく人を支えていきましょう。
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