普段は頼りきりなのに何かあったときだけ文句が出る

日頃からお世話になっているのに、何かあったときだけ文句が出る。

そんな場面を見かけたことはありませんか?

何も起きていないあいだは、誰も気に留めません。
電車が時間どおりに来ることも、システムが止まらずに動いていることも、頼んだことが当たり前のように終わっていることも。

でも、ひとたび何かが起きると、そこで初めて名前が挙がります。

「どうしてこうなったのか」
「誰の責任なのか」

私は、こういう文化があまり好きではありません。

うまくいっているときというのは、何も起きていないのと同じように見えます。
だから、支えている人の存在もなかなか目に入りません。

目に入るのは、うまくいかなかったときだけ。
そうすると、評価される機会はほとんどなくて、責められる機会だけが残ってしまいます。

もし自分がその立場だったらと考えてみると、少しやるせない気持ちになります。

こんな世界で誰が頑張りたいと思うのでしょうか?

100回うまくいっても何も言われないのに、1回失敗したら責められる。

そうなれば、人は自然と守りに入ります。

誰もが今できることだけをやって、あとは失敗しないようにしようと思う。
それは怠けているのではなくて、とても自然な反応だと思います。

新しいことに挑戦するほど、失敗する可能性は高くなります。

責められる場所では、挑戦しない人のほうが安全です。
そのため、文句ばかりの場所からは少しずつ挑戦が消えていきます。

そして、最終的にそのツケを払うのは文句を言っていた側なのだと思います。

ここまで書いて、私自身も例外ではないなと思います。
誰かに何かをしてもらうことに慣れてしまうと、そのありがたさを忘れてしまうんですよね。

だからこそ、何かあったときに文句を言う前に、普段のことを思い出してみたいです。

「この人は普段、どれだけのことを何事もなく終わらせてくれていただろうか」
「それを当たり前だと思い込んでいなかっただろうか」

そして、うまくいっているときにこそ、「ありがとう」を伝えてみる。
大げさなものでなくて、ひとことで十分だと思います。

何も起きていないときに声をかけてもらえると、人はそれだけで安心して力を出せるものです。

もし今、あなたが「失敗しないこと」ばかり考えて動けなくなっているなら、それはあなたの力が足りないからではないかもしれません。
責められやすい環境の中で、とても自然に身を守っているだけなのだと思います。

それでも苦しいなら、安心して挑戦できる場所を探してみるのも、ひとつの選択肢だと思います。

何事もなく過ぎていく毎日の中にも、あなたの頑張りはちゃんとあります。

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