操作は少なく、自由は多く

小学生の頃、右手首を骨折をしたことがあります。
私は右利きなので、様々な場面で生活に支障をきたしていました。
箸が持てない、鉛筆が持てない——そしてゲームができない。
なかなか苦労したのを覚えています。
でも、そんな中、唯一できたゲームがあったんですよね。
それは「カービィのエアライド」です。
2003年にゲームキューブで発売されたゲームですが、未だにリメイクが望まれている「神ゲー」と名高いゲームですね。
このゲームの操作は極限までシンプルに設計されていて、移動とチャージだけです。
基本はAボタン(右手)でチャージをするのですが、ありがたいことにLトリガー(左手)にもチャージが割り当てられていました。
そのため、まったく不自由なく、左手だけで操作ができたんですよね。
一応、「コピー能力やアイテムを使う」「スピンする」という動作があるので、そこに別のボタンを割り当てても良かったと思うんですよね。
それでも、あえて「チャージと同じボタンにする」というのは、その操作性にこだわりがあったのかなと思います。
ゲームキューブまで時代が進んでいたのに、ファミコンのコントローラでも事足りるシンプルな操作性を導入したのは、かなり思い切った判断だったと思います。
単純にゲーム自体が面白すぎるので、あまり触れられないですが、この操作性も含めて「カービィのエアライド」の良さだと思います。
私の中で「カービィのエアライド」は、KISSの法則の代表例です。
「Keep It Short and Simple(常に短く、そしてシンプルに)」または、「Keep It Simple, Stupid(シンプルにしておけ、愚か者)」ということですね。
「最近のゲームは操作が難しくて楽しめない」という声も良く聞きますよね。
慣れたら楽しいのは確かなのですが、ゲーム初心者にとってはその「慣れるまで」がきついですよね。
私が知らない、もしくは気づいていないだけで「現代のカービィのエアライド」のようなゲームも発売されているのでしょうか?
もし発売されていたらプレイしてみたいですね。
この操作性のおかげで、私は治療期間を楽しく過ごすことができました。
本当にお世話になりました。
この操作性でなかったらここまで人気は出てなかったのかも知れないですね。
ハル研さん、素晴らしいゲームを開発してくださり、本当にありがとうございました。
カービィは今も昔も大好きです!