健康も時間も「借りている」と気づいたら|当たり前を見直す人生の考え方
「借金」と聞くと、お金のことを思い浮かべますよね。
消費者金融、ローン、クレジットカードの分割払い。
これらは確かに「借金」です。
でも、私たちが「借りている」のは、お金だけではないかもしれません。
時間も、健康も、実は「未来の自分から借りている」のだとしたら、どうでしょうか。
この記事では、健康や時間を「借りている」という視点から、今を大切にするための考え方についてお話しします。
私たちは何を「借りている」のか?
お金の借金はわかりやすいですが、私たちは気づかないうちに、もっと大切なものを「借りて」いるかもしれません。
未来の自分から「時間」を借りている
クレジットカードで買い物をするとき、その場ではお金を払いません。
支払いは来月の自分に任せます。
これと同じことが、時間の使い方でも起きていないでしょうか。
- 「明日やればいいか」と仕事を後回しにする
- 「来週から始めよう」と先延ばしにする
- 「いつかやろう」と思い続けて、結局やらない
これらはすべて、「未来の自分から時間を前借りしている」のと同じことです。
未来の自分は、今の自分が先延ばしにした分だけ、忙しくなります。
古代ローマの哲学者セネカは、2000年以上前にこう述べています。
自分の金銭を他人に分け与えようとする者など、どこを探しても見あたらない。なのに、だれもかれもが、なんとたくさんの人たちに、自分の人生を分け与えてしまうことか。ひとは、自分の財産を管理するときには倹約家だ。ところが、時間を使うときになると、とたんに浪費家に変貌してしまう。
お金には敏感なのに、時間には無頓着。
この矛盾に気づくだけでも、時間との向き合い方が変わるように思います。
未来の自分から「健康」を借りている
健康についても同じことが言えます。
- 忙しいから運動は後回し
- 睡眠時間を削って仕事をする
- 食事はいつもコンビニで済ませる
これらは、「未来の自分から健康を前借りしている」ということではないでしょうか。
今は大丈夫でも、その「借り」はいつか必ず返さなければなりません。
そして、健康の借りは、お金の借りよりもはるかに返済が難しいです。
「当たり前」はいつまでも続かない
- 健康であること
- 時間があること
- 大切な人がそばにいること
これらは、つい「当たり前」だと思ってしまいます。
でも、「当たり前」はいつまでも続くとは限りません。
人生の最後に後悔すること
『DIE WITH ZERO』の著者ビル・パーキンスは、臨終の患者の後悔として、こんな言葉を紹介しています。
働きすぎなかったらよかった。
人生の最後に「もっと働けばよかった」と後悔する人はほとんどいないそうです。
後悔するのは、「もっと自分の時間を大切にすればよかった」「もっと大切な人と過ごせばよかった」ということ。
今、忙しさの中で健康や時間を後回しにしていること。
それは、未来の自分にとって「返済の難しい借金」になっていないでしょうか。
本当に大切なものは何か
ハーバード大学の75年以上にわたる研究『グッド・ライフ』は、幸福の条件をシンプルに結論づけています。
健康で幸せな生活を送るには、よい人間関係が必要だ。
お金でも、地位でも、キャリアでもなく、「よい人間関係」。
そして、その人間関係を育むためには、時間と健康が必要です。
時間と健康を「借金」として消費してしまっていたら、一番大切なものに使う余裕がなくなってしまいますよね。
自分の時間の使い方を見直すヒントについては、こちらの記事も参考になるかもしれません。
→ お金で時間を買う選択|自分の時間の価値を見つめ直す方法
「借り」に気づいたら何をすればいいか?
「未来の自分から借りている」ことに気づいたら、まずは小さなことから始めてみてください。
健康を「後回し」にしない
大きなことをする必要はありません。
- 少しだけ早く寝る
- エレベーターではなく階段を使う
- コンビニではなく、たまには自炊する
こうした小さな選択の積み重ねが、「未来の自分への返済」になります。
時間の使い方を見直す
「忙しい」と感じているとき、その忙しさは本当に必要なものでしょうか。
ウォーレン・バフェットはこう述べています。
時間の浪費を好まない。意味のない仕事を上手にやったところで何の価値もないし、短時間で結論が出せるにもかかわらず相手の長話に付き合っている暇はない。
「意味のない仕事」に時間を費やしていないか。
「本当にやるべきこと」に時間を使えているか。
一度立ち止まって、時間の使い方を見直してみるだけでも、大きな違いが生まれるのではないでしょうか。
予定の詰め込みすぎに心当たりがある方は、こちらの記事もおすすめです。
→ 予定を詰め込みすぎて疲れたあなたへ|心に余白を取り戻す方法
「当たり前」に感謝する
バフェットは、人生の成功について、こうも語っています。
私ぐらいの年齢になると、愛して欲しいと思っている人間のうちどれほどの人間に実際に愛してもらっているかどうかが、人生の成功の度合いを本当に測る物差しになる。
- 健康であること
- 大切な人がいること
- 自分の時間があること
これらの「当たり前」に、少しだけ意識を向けてみる。
それだけで、日々の過ごし方が変わってくるように思います。
心に余裕を持つための具体的な方法は、こちらの記事で解説しています。
→ 心の余裕の作り方|余裕がない原因と「スラック」で心のゆとりを取り戻す方法
まとめ:今ある「当たり前」を大切にする
健康や時間を「借りている」という視点についてお伝えしました。
- 私たちはお金だけでなく、時間や健康も「未来の自分から借りている」
- 先延ばしは「時間の借金」、健康の怠りは「健康の借金」
- お金には敏感なのに、時間には無頓着になりがち
- 人生の最後に後悔するのは「もっと働けばよかった」ではない
- 幸福に最も大切なのは「よい人間関係」
- 健康や時間を後回しにせず、小さなことから「返済」を始める
- 「当たり前」に少しだけ感謝する習慣を持つ
今日、健康であること。
今日、自分の時間があること。
今日、大切な人がそばにいること。
これらは「当たり前」ではなく、いつか返さなければならない「借りもの」なのかもしれません。
だからこそ、今あるうちに大切にしたいですよね。
関連記事
- お金で時間を買う選択|自分の時間の価値を見つめ直す方法
- 心の余裕の作り方|余裕がない原因と「スラック」で心のゆとりを取り戻す方法
- 予定を詰め込みすぎて疲れたあなたへ|心に余白を取り戻す方法
- 仕事で疲れたのに休めない時の対処法|罪悪感なく心を守る3ステップ
- 疲れた何もしたくないときの対処法|立ち止まる勇気と過剰のワナから抜け出す方法
参考文献
※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。



