思考

考え方が偏るのはなぜか|イデオロギーに支配されない柔軟な思考の持ち方

Shunsuke

「自分の考えは正しい」

そう強く信じれば信じるほど、他の意見が受け入れられなくなることがあります。

ウォーレン・バフェットの右腕として知られる投資家チャーリー・マンガーは、「強いイデオロギーこそ、思考力にとって最大の危険だ」と警告していました。

今回は、マンガーの考え方をもとに、偏った考え方に気づき、柔軟な思考を持つための方法をお伝えします。

なぜ考え方は偏ってしまうのか?

マンガーは、特に若い人が陥りやすい傾向について、こう語っています。

若いときはなんらかのイデオロギーに取り憑かれやすく、時には何も考えられなくなったり、反証をまったく受け付けなくなる。熱が昂じると、どんな合理的な思考プロセスに対しても盲目になってしまう

「イデオロギー」というと大げさに聞こえるかもしれません。

でもこれは、政治や宗教の話だけではありません。

  • 「この健康法が絶対に正しい」
  • 「この働き方以外はあり得ない」
  • 「この人の言うことは常に正しい」

こうした「絶対」が生まれた瞬間、思考は止まってしまいます。

反証を受け付けなくなるということは、学ぶことをやめてしまうということです。

「正反対の考え」を常に持つ

では、どうすれば偏りに気づけるのでしょうか。

マンガーの答えはシンプルです。

私たちはみな、何かのアイデアを学び、それを修正したり、破棄したりということを繰り返している。適切なタイミングですばやく捨て去ることができるのなら、たいへん価値ある能力と言えよう。それを実践するには、自分とは正反対の考え方を常に考慮する必要がある

自分とは正反対の考え方を常に考慮する。
自分が「正しい」と思っていることに対して、あえて反対の立場から考えてみる。

これは簡単なことではありません。
でも、この習慣があるだけで、偏りに気づきやすくなります。

思い込みの外し方については、こちらの記事でも解説しています。
思い込みを外す方法|「自分はダメだ」から抜け出す確証バイアスの克服法

「最高のアイデア」が変わらないなら危険信号

マンガーはさらに、こんな指摘をしています。

マンガーが指摘しているのは、自分が最高だと思っているアイデアがそのまま生き残っているとすれば、それは、十分に読んだり考えたりすることを怠っていたために、知的な面で何も進歩がなかったということだ

これはとても厳しい言葉です。

「ずっと同じ考えを持ち続けている」ということは、成長していないということかもしれません。

もちろん、大切にすべき価値観はあります。
でも、考え方そのものは、新しい知識や経験によって更新されていくのが自然です。

「自分の考えは5年前から変わっていない」

もしそう感じるなら、それは安定ではなく、停滞のサインかもしれません。

イデオロギーが脳に与える影響

マンガーは、強いイデオロギーの危険性について、さらに踏み込んで語っています。

カルト的な集団の忠実な一員だと宣言し、そこで正統とされるイデオロギーを大声で語るようになった人は、そのイデオロギーを自分の脳に何度も何度も叩き込むことになります。そうしているうちに思考能力は損なわれていきます。時として驚くべき速さで。ですから、強烈なイデオロギーには十分注意する必要があります。今後もずっとつき合っていく自分の唯一無二の脳に大きな危険をもたらすからです

同じ考えを繰り返し口にすることで、それが脳に刻み込まれていく。
やがて、それ以外の考え方ができなくなってしまう。

これは極端な例に聞こえるかもしれませんが、日常にも当てはまります。

  • SNSで同じ意見ばかり見ている
  • 自分と同じ考えの人としか話さない
  • 異なる意見を「間違い」だと即座に切り捨てる

こうした小さな積み重ねが、少しずつ思考の柔軟性を奪っていきます。

まとめ:自分の「正しさ」を疑える人は強い

考え方が偏る原因と、柔軟な思考を持つための方法についてお伝えしました。

  • 強いイデオロギーは、合理的な思考を止めてしまう
  • 自分とは正反対の考え方を常に考慮する習慣を持つ
  • 「最高のアイデア」がずっと変わらないなら、成長が止まっているサイン
  • 同じ考えを繰り返し刷り込むことは、思考能力を損なう危険がある

「自分は正しい」と強く信じている瞬間こそ、いちばん危ないのかもしれません。

自分の考えを疑えること。

それは、弱さではなく、知的な強さだと思います。

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Shunsuke
Shunsuke
エンジニア / 心理カウンセラー / 起業家
ひとりの未熟な人間として、現時点での思考を静かに書き残しています。
正しさよりも、気づきや安心を大切にしたい。
誰かの心が少しでもやわらぐ言葉を残せたらと思っています。

尊敬する人物はチャーリー・マンガーとウォーレン・バフェット。
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