不満を行動に変える

電車が遅れた。
天気が悪い。
思っていたのと違う対応をされた。

こういうとき、つい不満を口にしたくなりますよね。
不満を言うこと自体は、悪いことではないと思います。
感じたことを感じたまま口にするのは、ごく自然なことです。

ただ、不満を言ったあとに何も変わっていないなら、それは自分を不幸にしているだけです。

『「週4時間」だけ働く。』という本で「21日間不平を言わない実験」というものが紹介されていました。

ブレスレットを片腕につけて、不満を口にするたびに反対の腕に付け替える。
そうやって21日間、不満を言わずに過ごすことを目指すというものです。

私も実践してみました。
もともと口数は少ないほうなので「不満を口にしない」というのは、思ったより簡単でした。
(自分ではそう思っていますが、見逃しているだけで実際には不満を口にしていたのかもしれません)

そこで、自分なりにアレンジして「不満に思わないようにする」と切り替えたのですが、これがなかなか難しかったです。

「今日は寒いな」
「あの仕事やりたくないな」

意外と些細な不満を思い浮かべてしまうんですよね。
「不満は思っている以上に多い」ということに気づきました。

完全に不満を思わないようにするのは私には無理そうでした。
ただ、不満そのものを減らしたり、不満を感じたあとにどうするかを変えたりすることはできると思います。

たとえば、寒いというのは「普段と比べて気温が低い」ということであって、それ以上でもそれ以下でもありません。
寒いと感じる(判断している)のは、あくまで自分の主観です。
事実と主観を切り離して、事実をそのまま受け入れることができれば、寒いという不満は生まれません。

また、不満というのは、たいてい自分の外側にあるものに向けられますよね。
天気、他人の態度、会社の制度、社会の仕組み。
どれも、自分ひとりの力ではそれ自体を変えることはできません。

だからこそ、不満を口にするだけで満足してしまうのかもしれません。
変えられないものに向かって声をあげても、状況そのものは変わらないですからね。

ただ、それでも自分の考え方や行動は変えられます。

「別の視点で考えられないだろうか」
「自分にできることは何だろうか」

そう考えることで、不満を感じた状況を次の行動につなげることができます。

電車が遅れたなら、その時間で何ができるか。
対応に納得がいかなかったなら、次にどう伝えれば伝わるか。

不満を感じた対象そのものは変えられなくても、そのあとの自分の行動は選べます。

感じたことを感じたまま認めたうえで、そのすぐあとに「では、自分にできることは」と問いかける。
それだけで、不満は単なる愚痴ではなく、次の行動を選ぶきっかけに変わっていきます。

すべての不満に対して、いつもこの問いかけができるわけではないと思います。
それでも、ふと不満がこぼれそうになったときに、一度だけこの問いを思い出してみるのはどうでしょうか。

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