支え合うための境界線
はじめに
こちらは、メンタルヘルスと自己成長をテーマにした連載です。
全35回にわたって、日々の生活の中で感じる心の動きや人間関係について、心理学的な視点を交えながらお話ししていきます。
こちらの記事は第1回となります。
第2回〜第35回は有料コンテンツとなっています。(3,000円)
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合計:約65,000字
番号 タイトル 説明 1 支え合うための境界線 課題の分離を理解することで、健全な人間関係を築く方法。相手のためを思う気持ちと境界線のバランスについて考察します。 2 競争のない世界への招待状 ギバー、テイカー、マッチャーの関係性から学ぶ、与え合う循環の作り方。自分を大切にしながら他者に与える生き方について考察します。 3 期待の開放と存在の価値 犬や猫は存在するだけで価値がある。人間関係でも隠れた期待を手放すことで、穏やかな関係が築けるのではないでしょうか。 4 自我と超自我のバランス 心の中にある「自我」と「超自我」の理解を通じて、完璧を求める苦しみから解放される道を探ります。 5 将来の夢? 幼い頃の将来の夢についての考察から、職業よりもどんな人物になりたいかが大切な理由を説明します。 6 信じる勇気と自分を許す優しさ 迷惑をかけていると感じる気持ちと、それを信じてくれる人の言葉の大切さについて探求します。 7 心地よい距離感を探して 弱さを見せることへの不安と、適切な人間関係の距離感を築く方法について説明します。 8 心に響く言葉の価値 ビジネスとプライベートの境界線についての考察。感情を尊重した人間関係の大切さと、真の支え合いの意味を説明します。 9 心の負担を軽くするために 自律神経の乱れやメンタル不調を経験した体験談。心理的な負担が身体に与える影響について説明します。 10 好きなことと仕事の境界 本当に仕事が好きでやっている人と、そうでない人の違い。成功と満足の本質的な違いについて考察します。 11 ほどほどの世界 大学生時代のエピソードから学んだ、人とのつながりの大切さ。他人への気遣いと優しさについて説明します。 12 得意と不得意の向こうにあるもの 人それぞれの得意不得意と相補関係についての考察。互いの違いを認め合い、支え合うことで生まれる人間関係について説明します。 13 押し付けられた常識からの解放 親や教師から教わった「常識」を見直し、自分なりの価値観を築くことの大切さを説明します。 14 涙の中の勇気 涙を見せることの意味と、感情を表現することの大切さと、それを受け入れる勇気について考察します。 15 母性と父性のバランス 母性と父性の違いとそのバランスについての考察。人間関係における保護と支援の役割を説明します。 16 日々の余白 日常の小さな美しさ。綺麗な言葉が心にもたらした影響と、生活の中の余白の大切さを説明します。 17 嫌なことを排除して生きる自由 嫌なことを拒む権利と自由について考察します。他人の期待よりも自分の意志を尊重する生き方を説明します。 18 心に届く言葉の選び方 言葉の力について考察します。自分らしさを表現する勇気と、伝わる言葉の選び方について説明します。 19 言葉の裏にある春風 「春はいいですね」というシンプルな言葉に込められた深い意味。Iメッセージが持つ力について説明します。 20 カメラ越しの世界 写真撮影をやめた理由と気づき。今この瞬間を生きることの大切さを考察します。 21 新しい選択肢 動画配信サービスの選択肢の多さから、選択肢が増えることの意味と人類の成長について考察します。 22 フルーツ色の思い込み 先入観や思い込みが持つ影響力について考察します。色と味のイメージの関係性を説明します。 23 抵抗からの選択 大学の経済学講義での体験談。他人の価値観や期待に左右されず、自分の信念を貫くことの大切さを説明します。 24 答えはどこにある? 正しい答えを求めがちな私たち。答えは無数にあり、人それぞれ違います。自分なりの答えを探すことの大切さについて。 25 いろんな自分を大切にする コミュニケーションの違いと仕事の特性について考察します。多様な感性を理解することの大切さを説明します。 26 おすすめのメガネ 極度の近視の体験から、物理的な道具が人生に与える影響と、適切なサポートの大切さを説明します。 27 言葉を行動で証明する 東京大神宮への初詣の話から、一人でも約束を守り通すことの意味と、言葉を行動で裏付けることの大切さを説明します。 28 想いが創る幻 ポケモンのミュウを例にした、想いや憧れが現実を作り出す力についての考察。 29 マニュアルのその先 マクドナルドのシステムから、マニュアル化された労働の価値と社会的貢献について考察します。 30 確実に成功する方法? 「神が何であるか」と「神が何でないか」の違いから、確実性と不確実性の本質について考察します。 31 心の鎖を外す サーカスのゾウの話から、思い込みの鎖が人を縛る仕組みについて考察します。子供の頃の経験が作る心の障壁と、それを乗り越える方法を説明します。 32 心の安全基地を築くために 心の中にある安全基地の概念と、その形成プロセスについての考察。他者との関係が内在化し、心の支えとなるメカニズムについて説明します。 33 日常の小さな幸せ 日常の中で小さな幸せや安心感を見つける方法について考察します。 34 対等な眼差しの向こう側 トップYouTuberの握手会での子供たちへの対応から、真の対等な人間関係とは何かを考察します。 35 見えないものを大切にする 幼い頃の一人遊びへの嫌悪感から、人とのつながりの大切さと見えない絆について考察します。
この連載は、私個人の体験と学びに基づいた考察であり、カウンセリングや医療行為ではありません。
もし深刻なお悩みを抱えている場合は、専門家やカウンセラーへのご相談をおすすめします。
読者の皆さんがご自身の人生を見つめ直すきっかけとなれば幸いです。
各記事の最後には「次へ」のリンクがありますので、順番にお楽しみください。
※記事内の具体例は、プライバシー保護のため一部脚色しています。
※ここから本文となります。
誰もが「迷惑かもしれない」と思うことがあるように、私も同じように思うことが多々あります。
それでも、大切な人がひとりで苦しむくらいだったら、私が多少お節介な人になったほうが良いかなと思ってます。
でも、そこには超えてはいけない境界線があるんですよね。
たとえば、大切な人が人間関係で困っているとしましょう。
仮にその人をAさんとしますね。
そのときに、私がそこに割り込んでAさんを守ることもできると思います。
でも、その私の行動には価値がなくて、長期的に見ればAさんを傷つけてしまう可能性があるんですよね。
(身体的・精神的暴力を受けている場合は除きます)
その境界線がどこにあるかを見極める簡単な方法は「その問題の結果を引き受けるのは誰か」ということです。
この場合、結果を引き受けるのはAさんですよね。
一方、私は一切影響を受けないです。
多少、冷たいと思われても、その境界線を超えないことが一番相手のためになるんですよね。
もしここで私が踏み込んでしまうと、不健康な共依存の関係に陥ってしまいます。
Aさんは自分で問題を解決できなくなり、私は“問題を解決できないAさん”を助けることに生きがいを見出していきます。
そして、Aさんが自分で問題を解決する力を身につけようとすると、私は無意識的にそれを阻止しようとしてしまうんですよね。
こうやって「その問題の結果を引き受けるのは誰か」と考えることを「課題の分離」といいます。
親がよく言う「あなたのためを思って言ってるのよ」ってのは典型的な例ですね。
子どもがどんなに勉強をしなかったとしても、その結果を引き受けるのは子どもであり、それは子どもの問題ですよね。
親子でこのような関係が続いていると、次第に子どもは親がいないと何もできなくなり、親は過保護になっていきます。
常に上から見守っている状態なので「ヘリコプターペアレント」なんて呼ばれたりします。
このような親が「モンスターペアレント」になってしまうわけですね。
親子のような親密な関係であっても、この境界線を越えてはいけないということです。
身近な人が失敗したり、傷ついたりするのは誰もが見たくないものです。
でも、その失敗から学んでいくことにこそ価値があるんですよね。
私もいろんな人の話を聞く過程で、「それは失敗しそうだな」と思ったことはあります。
それでも、その人が自分で決めたことならそれを応援したいし、水を差すようなことはしたくないです。
私が間違っている可能性も十分ありますからね。
この場合、もし仮にそれで絶望的な状況に陥ったとしても、そこで手を差し伸べてあげることができます。
大切な人であれば、失敗をさせないことよりも、どんな状況でも必要としてくれたときに支えてあげることのほうがはるかに大切だと思ってます。
それもあって、私は「困ったことがあれば相談してくださいね」とか「必要であれば力になりますよ」とかって受身の姿勢をとることが多いんですよね。
その問題をどう解決するかは相手の課題ですからね。
決して、面倒だとか、どうでもいいとか思っていたわけではないです。
大切な人だからこそ、私なりに考えて、私ができる最善のことを選択してきたつもりです。
この境界線を理解するまでは、私も相手の感情をもらって不快になることが多かったんですよね。
自分が不快にならないように相手を操作しようとしていたと思います。
「相手のため」と言いながら何もかも自分のためにやっていたんですよね。
私もこうやって何回も失敗して学んできています。
そして、その過程で多くの人を傷つけてきたと思います。
その人たちとの関係を無駄にしないためにも、今こうやって向き合っています。
結局、このような状況で私ができるのは「内界を探求する場」を提供してあげることだけなんですよね。
話したいことがあればその話に耳を傾け、相談したいことがあれば一緒に考え、何も話せないときは一緒にいるだけです。
それが最善の対応だと思っています。
私とコミュニケーションを取ることで少しでも安らぎが得られるのであれば、私はできる限りのことをしたいんですよね。
内界の探求に終わりはないし、時には苦しいときもありますからね。
でも、常にこんなことばかりやっている必要はなくて、時には他愛もない話をしたり、時には互いの好きなことをやってみたりしつつ、気が向いたときに自分と向き合えば良いわけです。
私も常に「内界を探求する場を提供してあげよう」とは思ってないですからね。
私は、誰かを変えることも、コントロールすることもできません。
どこまでいっても、私にできることはサポートすることだけですね。
すべては自分の意志次第です。
このような話が続くのですが、これらは、あくまで一般論や私の考えで、必ずしも正しいとは限りません。
「私もこう考えなければいけない」と思い込むのではなく、「そういう考え方もあるのか」という感じで視野を広げるきっかけになったらうれしいですね。
無意識で決定してしまっていることって意外と多いと思うんですよね。
視野を広げることで自分を見つめ直せたり、自分の考え方を認識できたりするかもしれません。
なにかヒントが見つかるかもしれません。
「私はこう思う」ということがあれば、その考えは書き留めておいてください。
その考えも尊重されるべき1つの大切な考えです。
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この連載では、メンタルヘルスと自己成長について、
経験や考察を交えながら、さまざまな視点で深く掘り下げていきます。
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