誠実な人の特徴とは|信頼を築くために大切な「小さな約束」の重み
「誠実さは大事だ」ということには、多くの人が同意してくれると思います。
でも、私たちは”本当の意味で”誠実であることの重みを、日常の中でどれだけ意識できているでしょうか。
忙しさに追われて、つい約束を忘れてしまう。
無意識で、小さな嘘をついてしまう。
そんな経験は、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
この記事では、誠実な人の特徴と、信頼を築くために大切な心がけについてお伝えします。
「誠実な人」とはどんな人?その本質的な特徴とは
まず、「誠実」とはどういうことなのか、少し考えてみたいと思います。
誠実さは「資格」ではなく「状態」
誠実というのは、一度手に入れたらずっと維持できる「資格」のようなものではありません。
日々の行動で育て、守り続ける「状態」だと思います。
「獲得したら終わり」ではなくて、「コツコツと続けるからこそ成り立つ」もの。
だからこそ、誠実であり続けることは、意外と難しいんですよね。
「部分的に誠実」は成り立たない
「部分的に誠実でいる」というのは、少し違和感があります。
相手にとって誠実ではない部分がひとつでもあれば、「誠実ではない」と思われても仕方ありません。
些細なことでも、信頼関係にひびが入ってしまうことはあります。
それが誠実さの怖いところでもあり、尊いところでもあるのかもしれません。
「自分は誠実だ」と言わない謙虚さ
「自分は誠実だ」と自ら主張する人を、あなたは信じられますか?
本当に誠実な人は、自分のことを「誠実だ」とは言わないものです。
誠実さというのは、自分で評価するものではなく、日々の行動を通じて周囲から感じ取ってもらうものだからです。
誠実な人に見られる5つの特徴とは?
では、誠実な人にはどのような特徴があるのでしょうか。
約束を守る
誠実な人の最も大きな特徴は、約束を守ることです。
それも、大きな約束だけでなく、小さな口約束も含めてです。
「今度ランチ行こうね」
「明日、連絡するね」
こうした何気ない約束も、誠実な人は忘れません。
相手が覚えていなくても、自分が覚えている限りは守る。
その蓄積が、信頼という目に見えない財産を築いていくのだと思います。
嘘をつかない
誠実な人は、基本的に嘘をつきません。
もちろん、すべての嘘が悪いわけではありません。
「今来たところだよ」という優しい嘘のように、相手を気遣うための嘘もあります。
ただ、誠実な人が避けるのは「覚えておかなければならない嘘」です。
人を騙したり、自分を偽ったりするような嘘は、いつかヘマをすると不誠実であることがバレてしまうので、覚えておかなければなりません。
そんな嘘を抱え込むくらいなら、最初から誠実でいたほうがラクだと、誠実な人は知っているのかもしれません。
誰に対しても態度が一貫している
誠実な人は、相手によって態度を変えません。
上司に対しても部下に対しても、同じように敬意を持って接する。
お店の店員さんにも丁寧に接する。
こうした一貫性が、「この人は裏表がない」という信頼感につながります。
言行一致を心がけている
「言っていること」と「やっていること」が一致している。
これも、誠実な人の大きな特徴です。
口先だけで良いことを言っても、行動が伴っていなければ、信頼は生まれません。
有言実行を心がけ、口に出したことは最後までやり遂げようとする姿勢が大切です。
見返りを求めない
誠実な人は、「自分にどんな得があるか」という視点で人と接しません。
相手が困っていれば手を差し伸べる。
それに対して見返りを求めない。
そんな姿勢が、周囲からの信頼を自然と集めていくのだと思います。
なぜ誠実であり続けることは難しいのか?
誠実でいることの大切さは、多くの人が分かっています。
でも、それを実践し続けることは、なかなか難しいですよね。
なぜ、誠実であり続けることは難しいのでしょうか?
信頼を築くには時間がかかるが、失うのは一瞬
信頼関係を築くには何年もかかります。
でも、それを失うのは一瞬です。
投資家のウォーレン・バフェットは、こう語っています。
「一生をかけて築きあげてきた信望も、ひとつの愚かな行為と、マスコミの否定的な報道によって、またたくまに崩れ去る危険性をはらんでいる」
どこかで誰かを騙したり、ルールを破ったりしたら、それまで積み重ねてきた信頼が一気に崩れ去るかもしれません。
この厳しい現実を知っておくことが、誠実であり続ける原動力になるのかもしれません。
「ちょっとした嘘」が相手には大きな影響を与える
自分にとっては「ちょっとした不誠実な行動」であっても、相手にとっては想像以上に影響が大きい場合があります。
「これくらい大丈夫だろう」と思った些細なことが、相手の信頼を損ねてしまうことがあるんですよね。
だからこそ、「相手にとってどう映るか」という視点を持つことが大切なのだと思います。
約束を破ることは、自分自身への裏切りでもある
誰かとの約束は、同時に「自分自身との約束」でもあります。
相手との約束を破ったとき、それは自分に対しても嘘をついているようなものです。
そうやって、自分についた嘘が積み重なると、嘘をついている自分が本当の自分になってしまいます。
自分を裏切り続けると、自己肯定感も下がってしまいますよね。
誠実でいることで得られる3つのメリットとは?
「誠実でいることって意外と大変そう」と感じるかもしれません。
確かに、嘘をつかないというのはつらい時期もあるし、時には不都合な真実を伝えなければならない場面もあります。
でも、そんな「少しめんどくさい行動」こそが、長い目で見ると大きなメリットをもたらしてくれます。
人間関係がスムーズになる
常に正直なコミュニケーションを心がけていれば、相手に余計な疑念や不安を抱かせることが減ります。
「あの人は何を考えているんだろう」と勝手に悪い想像をされる機会も少なくなります。
結果として、人間関係がスムーズになっていくんですよね。
自己肯定感が高まる
「あのとき言ったあれ、本当はこうだったのにな…」と引きずってしまうこと、ありませんか?
誠実でいれば、そうしたネガティブな気持ちを抱え込まずに済みます。
後ろめたさがないというのは、精神衛生上とても大きなプラスです。
自分自身を肯定しやすくなって、心にゆとりが生まれてきます。
長期的な信頼と安心感を得られる
「この人なら信頼できる」と思ってもらえれば、仕事の場面はもちろん、プライベートでもさまざまなチャンスが巡ってきます。
信頼を獲得できる人は周囲から応援されやすく、物事をスムーズに進められます。
ハーバード大学の80年以上にわたる研究では、「健康で幸せな生活を送るには、よい人間関係が必要だ」という結論が出ています。
「大事なのは人間関係の質だ。心の通う人間関係の中で生きることが、心と身体を守ってくれる」
誠実さは、その”よい人間関係”を築くための土台になるのだと思います。
誠実な人になるための3つの実践方法とは?
では、どうすれば日常の中で誠実さを維持できるでしょうか。
信頼を得るために、実際に私が心がけている具体的な方法をご紹介します。
小さな約束を軽視しない
簡単な口約束や些細なルールでも、必ず守るように心がけてみてください。
相手が覚えていなくても、自分が覚えている限りは守る。
その蓄積があなたの人間性をじわじわと高めてくれます。
守れない約束は、最初からしないことも大切です。
「できない」「できるか不安」であれば、そのことを含めて正直に相手に伝えればいいのです。
嘘をつく前に「自分を裏切っていないか」を考える
誰かとの約束を破りそうになったとき、「これは自分を裏切る行為ではないか?」と自問自答してみてください。
そうすることで、意外なほど「誠実」があなたの行動基準になってきます。
一瞬立ち止まって考えるだけで、選択が変わることがあります。
「相手を気遣う嘘」と「自分を守る嘘」の違いを意識する
すべての嘘が悪いわけではありません。
優しい嘘もあれば、言わなくていい部分を隠す嘘もあります。
しかし、自分を守るための嘘は、いつしかあなたを追い詰めてしまうかもしれません。
本当に必要な嘘だけにとどめ、不要な嘘は手放すように心がけてみてください。
まとめ:誠実さは小さな行動の積み重ねから
誠実でいることは、「いつでも自分らしくいること」でもあると思います。
誠実さは一度手に入れたら終わりの「資格」ではなく、日々の行動で育て続ける「状態」です。
常に自分らしくいるために、小さなことからコツコツ続けてみませんか?
今日の予定の中で、自分が約束していることを一つだけ思い出して、意識的に守ってみる。
それだけで第一歩になります。
誠実さはいつでも、あなたの行動ひとつひとつの積み重ねの先にあります。
最初は些細な口約束を守るだけでも、いつか大きな信頼となって返ってきます。
そして、あなたが手にするその信頼は、目には見えないけれど何より価値のあるものになるはずです。
きっと、あなたが思う以上の良い変化が訪れると思います。
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