得意分野に専念することの価値——能力の輪を見極める方法

先日、元同僚と約1年ぶりに再会したんですよね。
そして、その前の週、私たちが開発していたアプリに障害が発生したとのことでした。
そのため、それが話題の中心になりました。
チーム内で2日間調査を行いましたが、原因を特定することができなかったみたいです。
そこで藁にもすがる思いで、別のチームのリーダーに相談したところ、彼はわずか1時間ほどで問題を解決してくれたそうです。
まさに彼は英雄ですね。
「優秀なエンジニアは、平均的なエンジニアが解決するのに必要な時間の1000倍の速さで問題を解決できる」と言われていますが、これは決して誇張ではないです。
このような現象は、エンジニアの世界では珍しいことではないんですよね。
おそらく問題を解決した彼は、自らの仕事に対して深い興味と誇りを持ち、何千時間もの時間を費やしてきたと思います。
そして、その強みを生かしながら、日々の業務に取り組んでいるはずです。
IBMの創業者、トム・ワトソンは次のように語っています。
私は天才ではない。私にはところどころ人より優れた点があって、そういう点の周りからずっと離れないようにしているだけだ
Think Clearly 学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 —— ロルフ・ドベリ
自分の強みを活かすなら、自分の得意分野で活動したらいいということですね。
ウォーレン・バフェットは、この領域を「能力の輪」と呼びました。
「能力の輪」の内側は良く理解できますが、外側はほとんど理解できません。
だからこそ、輪の境界を見極めて内側に留まる必要があります。
また、無闇に「能力の輪」を広げようとしてはいけません。
あなたの「能力の輪」の中には何がありますか?
そして、「能力の輪」の中で活動していますか?
「やろうと思えばできること」ならやらないほうがいいのかもしれません。
得意でやってる人や好きでやってる人に任せたほうが価値のあるものが作れますよね。
私に営業や肉体労働をさせても、ほとんど役には立たないと思います。
きっと、商品の魅力を伝え切れないか、作業中に体調不良になるのが関の山です(笑)
私は机に向かってキーボードを叩いている方がよっぽど役に立つんですよね。
今こうしてこの文章を執筆しているときのように——。