悪い習慣をやめたい|断ち切れなくなる前に知っておきたい「習慣の鎖」の話
「やめたいのに、やめられない」
「わかっているのに、つい繰り返してしまう」
悪い習慣に悩んでいる人は多いと思います。
ウォーレン・バフェットの右腕として知られる投資家チャーリー・マンガーは、習慣の恐ろしさと、その対処法について、とてもわかりやすい言葉を残しています。
今回は、マンガーの考え方をもとに、悪い習慣との向き合い方をお伝えします。
習慣は「鎖」のように強くなる
マンガーは、チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』を引用して、習慣の本質を語っています。
哀れなマーレイの亡霊は「現世で自分が鍛えた鎖に縛られている」と語りますが、これは習慣による束縛を意味しています。はじめは軽すぎて気づかなかったものが、やがて断ち切れないほど強固になってしまうのです
「はじめは軽すぎて気づかない」
これが、習慣の怖いところです。
たとえば:
夜寝る前にスマホをちょっとだけ見る。
最初は5分だったのが、10分になり、30分になり、
気づけば1時間以上見てしまっている。
最初は「軽い鎖」だったものが、
いつの間にか断ち切れないほど強くなっている。
小さな習慣の積み重ねが、やがて大きな束縛になる。
マンガーはそのことを「鎖」というわかりやすい比喩で伝えています。
「治す」より「身につけない」ほうがはるかに簡単
では、悪い習慣にどう対処すればいいのでしょうか。
マンガーは、ベンジャミン・フランクリンの言葉を引用してこう語っています。
良い習慣をたくさん維持しつつ、多くの悪習を避けたり、克服したりして賢く人生を送っている人は、まれにしかいません。ここでもフランクリンの『プーア・リチャードの暦』から得られる重要な教訓が役に立ちます。「1オンスの予防は1ポンドの治療に値する」。フランクリンが伝えようとしていることをこの場に当てはめるとこうなります。人には一貫性がなくなることを敬遠する傾向があるため、習慣は改めるよりも身につけないようにするほうがはるかに容易だ、と
「習慣は改めるよりも身につけないようにするほうがはるかに容易」
つまり、悪い習慣をやめることよりも、そもそも始めないことのほうがずっと簡単だということです。
「1オンスの予防は1ポンドの治療に値する」というフランクリンの言葉は、健康でも、お金でも、人間関係でも当てはまります。
問題が起きてから対処するよりも、問題が起きないようにすることのほうが、はるかに少ないエネルギーで済みます。
今ある悪い習慣にどう向き合うか?
とはいえ、「もう身についてしまった悪い習慣」がある人がほとんどだと思います。
その場合は、「鎖」が強くなりすぎる前に気づくことが大切です。
いくつかのヒントをお伝えします。
「小さな違和感」を見逃さない
「最近ちょっと増えてきたかも」
「前より時間がかかるようになった」
そんな小さな変化が、習慣の鎖が太くなり始めているサインです。
鎖が細いうちなら、断ち切るのはまだ簡単です。
悪い習慣を「良い習慣」で置き換える
悪い習慣をただ「やめる」のは難しいです。
代わりに、同じタイミングで別の行動をする「置き換え」のほうが続きやすいと思います。
たとえば:
寝る前にスマホを見る代わりに、本を1ページだけ読む。
「やめる」のではなく「置き換える」。
この小さな工夫だけで、習慣を変えるハードルは下がります。
環境を変える
意志の力だけで習慣を変えるのは大変です。
「スマホを寝室に持ち込まない」「お菓子を見える場所に置かない」など、環境を変えることで、意志の力に頼らずに済みます。
習慣化のコツについては、こちらの記事でも解説しています。
→ 三日坊主を卒業する習慣化のコツ|毎日1%だけ成長する3ステップ
まとめ:鎖が細いうちに気づくことが大切
悪い習慣との向き合い方についてお伝えしました。
- 習慣は「鎖」のようなもの。はじめは軽くても、やがて断ち切れないほど強くなる
- 悪い習慣は「治す」より「身につけない」ほうがはるかに簡単
- 「1オンスの予防は1ポンドの治療に値する」
- 鎖が細いうちに「小さな違和感」に気づくことが大切
- 悪い習慣をやめるのではなく、良い習慣に「置き換える」
完璧にすべての悪い習慣をなくすことは、おそらく無理です。
マンガー自身も、そういう人は「まれにしかいない」と言っています。
でも、「鎖が太くなる前に気づく」という意識を持つだけで、悪い習慣に振り回される度合いは少なくなるのではないでしょうか。
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参考文献
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