感情的な判断で後悔しないために|冷静さを取り戻すシンプルなルール
「カッとなって言い返してしまった」
「焦って決めたことを、あとで後悔した」
こんな経験、ありませんか?
感情的なときに下した判断は、後から振り返ると「なぜあんなことを」と思うことが多いです。
ウォーレン・バフェットの右腕として知られる投資家チャーリー・マンガーは、感情的なときに判断しないことを徹底していた人でした。
今回は、マンガーの考え方をもとに、感情的な判断で後悔しないためのシンプルなルールをお伝えします。
なぜ感情的なときに判断すると後悔するのか?
感情が高ぶっているとき、自分では「正しい判断をしている」と思いがちです。
でも実際は、その逆です。
マンガーの書籍にはこう書かれています。
人はある程度のストレスを受けるだけなら、実はパフォーマンスが上がる。しかし、ストレスが大きすぎると、ひどい判断を下すようになる
適度な緊張感は、集中力を高めてくれます。
でも、怒りや焦り、恐れといった強い感情は、判断の質を一気に下げてしまいます。
たとえば:
上司に理不尽なことを言われて、カッとなってその場で反論してしまった。
冷静になってから振り返ると、「あの言い方はまずかった」と後悔する。
あるいは、SNSで不快なコメントを見て、すぐに返信してしまい、後から消したくなった。
感情的なときは、「今すぐ何かしなきゃ」という衝動が強くなります。
でも、その衝動に従った判断は、ほぼ間違います。
マンガーの結論はシンプルです。
ストレスにさらされた状態で判断を下してはならない。それだけのことだ
怒りの判断は「明日に延期」する
では、感情的になったとき、どうすればいいのでしょうか。
マンガーが引用していた、とてもシンプルなルールがあります。
バークシャー・ハサウェイの取締役トム・マーフィーの言葉です。
もしどうしても怒りを抑えられないとしても、だれかに地獄に行けとののしることは明日に延期することもできる
「地獄に行け」と言いたいほど怒っていても、それは明日でもできる。
このルールのポイントは、感情を「なくそう」とするのではなく、「判断を延期する」というところです。
怒りを感じてはいけないわけではありません。
ただ、怒りの中で判断しない。
それだけです。
- 怒りのメールを書きたくなったら → 下書きに保存して、翌朝見直す
- カッとなって言い返したくなったら → 「少し考えさせてください」と伝える
- 焦って決断しようとしたら → 「明日でも遅くないか?」と自分に問いかける
多くの場合、翌日になると「あのとき動かなくてよかった」と思えます。
感情的なときの衝動の対処法については、こちらの記事も参考になるかもしれません。
→ 衝動買いをやめたい|本当に必要なものを見極める5つの方法
感情に振り回されないためには?
「判断を延期する」というルールはシンプルですが、実践するのは簡単ではありません。
マンガーの息子はこう語っています。
父がとても感情的な人だというのは当たっていると思います。そして、大きな感情をきちんとコントロールしてきたのは、彼にとって偉業であるとも言えるでしょう
マンガー自身も、もともと感情的な人だったということです。
でも、それをコントロールする「規律」を身につけた。
それが偉業だと——。
つまり、感情的にならないことが大切なのではなく、感情的なときに判断しないことが大切です。
そのために、2つのことを意識してみてください。
「感情のサイン」に気づく
感情的になっているとき、体にサインが出ています。
- 心臓がドキドキしている
- 頭に血が上っている感覚がある
- 「今すぐ何かしなきゃ」という衝動がある
こうしたサインに気づいたら、それは「今は判断しない方がいい」という合図です。
「明日でも遅くないか?」と問いかける
感情的なときほど、「今すぐ決めなきゃ」と思い込みます。
でも、本当に今すぐ必要な判断は、実はほとんどありません。
「これは明日でも遅くないか?」
この一言を自分に問いかけるだけで、衝動的な判断はかなり防げます。
決断の質を保つ方法については、こちらの記事もおすすめです。
→ 決断疲れを防ぐための10の習慣|忙しい毎日でも判断力を保つ方法
まとめ:感情的なときは、判断を「延期」する
感情的な判断で後悔しないための考え方についてお伝えしました。
- 強い感情の中での判断は、ほぼ間違う
- 感情をなくすのではなく、判断を「延期」するのがポイント
- 「地獄に行けとののしることは明日に延期できる」
- 体のサイン(心臓がドキドキ、頭に血が上る)に気づいたら判断しない
- 「明日でも遅くないか?」と問いかけるだけで、衝動的な判断は防げる
感情的になること自体は、悪いことではありません。
ただ、感情的なまま判断してしまうことが問題です。
「怒りは感じていい。でも、判断は明日にする」
このシンプルなルールだけで、後悔する判断はずいぶん減るのではないでしょうか。
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参考文献
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