相手を尊重する返答のコツ——「Iメッセージ」で心を伝える
ロングヘアーが似合う女性が、「髪を短くするべきか迷っています」とあなたに相談しにきました。
彼女はあなたにとって、とても大切な人です。
このとき、あなたはどのように返事をしますか?
たとえば、次のような返事がありますよね。
「僕は似合うと思いますよ」
「僕はショートも好きですよ」
統計を取ったわけではないのですが、このような返事の場合、「短くすべきだ」と伝えるよりも、「勇気づけられた」と感じる人の方が多いような気がします。
このように、自分を主語として意見を伝える手法を「Iメッセージ」と言います。
このIメッセージを意識するだけで、驚くほど人間関係が円滑になります。
相手自身やその周囲の人々が否定的な考えを抱いていても、優しく励ましの言葉をかけることができます。
一方で、あなたの意見が反対だった場合はどうでしょう?
私だったら次のように返すと思います。
「僕は今のままのほうが素敵だと思いますよ」
「僕は色を変えたほうが雰囲気変わって良いと思いますよ」
このようにIメッセージを用いることで、自分の意見を「個人的な意見」として相手に伝えることができます。
そうすることで、あなたの意見がどんなものであっても、相手との対立を避けることできますよね。
このような場面で相手を操作しようとして、その人との関係が悪化したという経験がある人も多いと思うんですよね。
相談されたからと言って、あなたが決定権を持っているわけではないですからね。
最終的にどのような決断をしようとも、それは相手の自由です。
自分の思い通りにならないことは苦しいかもしれません。
それでも、執着を手放して、ありのままの現実を受け入れたほうが、案外うまくいくものです。
「僕は好きですよ」
「僕は良いと思いますよ」
「僕は応援してますよ」
Iメッセージは多くの場面で活用できます。
Iメッセージで大切な人の背中を押してあげましょう!