人間関係

なぜ「自分のせい」にしてしまうのか?——自己批判が生む自己愛の落とし穴

なぜ「自分のせい」にしてしまうのか?——自己批判が生む自己愛の落とし穴
Shunsuke

あるカップルの関係が破綻したと仮定して、その原因を、ふたつのケースで考えてみましょう。

  • ケース1: 男性側が「彼女がいつもネガティブだから関係がうまくいかない」と責めた場合
  • ケース2: 女性側が「このままだと私のせいで彼が不幸になってしまう」と自己批判した場合

実は、どちらのケースも「自己愛」が関係しています。

  • ケース1: 他人のせいにする自己愛
  • ケース2: 自分のせいにする自己愛

「他人のせいにする自己愛」は理解しやすいですが、「自分のせいにする自己愛」というのも存在するんですね。
では、この「自分のせいにする自己愛」とは何なのか。

一見すると、ただの自己否定のように見えますが、「私みたいなダメな人間と付き合っているあなたもダメだ」という論理で、実際には相手の判断力や価値観を否定しているんですよね。

この状態で関係が破綻すると、「だからダメな女だと言っていたでしょ」と自分が正しかったことを証明できます。
そして、「自分は間違っていなかった」と正当化して、相手よりも優位に立つことができるんですよね。

今回は、男性が「他人のせいにする自己愛」、女性が「自分のせいにする自己愛」を例に挙げましたが、これは性別が逆でも同様に成り立ちます。

  • 失敗をすべて相手のせいにして自分を守る方法
  • 相手に罪悪感を感じさせ、自分に有利な立場を作る方法

どちらも健全な対処法とは言えないですよね。

自己批判をしてしまう人は、心優しいことが多いです。

他者の優しさを受け止めるにもスキルが必要です。
素直に優しさを受け取れない人もいれば、何かを返さないと気が済まない人もいます。

他者の優しさを受け止めきれないと、それが自分への悲しみや相手への怒りに変わってしまいます。

自分に対して言っている言葉を、他人にも言えますか?
もし言えないのなら、なぜ自分には言ってしまうのでしょうか?

謙遜と卑下を履き違えないようにしないとですね。

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Shunsuke
Shunsuke
起業家、エンジニア、心理カウンセラー
ひとりの未熟な人間の現時点での思考メモ。
書かれている内容がすべて正しいとは限らない。
少しでも誰かを勇気づけられる言葉を残したい。
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