叱るよりも効果的な「褒める」アプローチ——相手を尊重し信頼を育む
Shunsuke
心の落書き帳
あるカップルの関係が破綻したと仮定して、その原因を、ふたつのケースで考えてみましょう。
実は、どちらのケースも「自己愛」が関係しています。
「他人のせいにする自己愛」は理解しやすいですが、「自分のせいにする自己愛」というのも存在するんですね。
では、この「自分のせいにする自己愛」とは何なのか。
一見すると、ただの自己否定のように見えますが、「私みたいなダメな人間と付き合っているあなたもダメだ」という論理で、実際には相手の判断力や価値観を否定しているんですよね。
この状態で関係が破綻すると、「だからダメな女だと言っていたでしょ」と自分が正しかったことを証明できます。
そして、「自分は間違っていなかった」と正当化して、相手よりも優位に立つことができるんですよね。
今回は、男性が「他人のせいにする自己愛」、女性が「自分のせいにする自己愛」を例に挙げましたが、これは性別が逆でも同様に成り立ちます。
どちらも健全な対処法とは言えないですよね。
自己批判をしてしまう人は、心優しいことが多いです。
他者の優しさを受け止めるにもスキルが必要です。
素直に優しさを受け取れない人もいれば、何かを返さないと気が済まない人もいます。
他者の優しさを受け止めきれないと、それが自分への悲しみや相手への怒りに変わってしまいます。
自分に対して言っている言葉を、他人にも言えますか?
もし言えないのなら、なぜ自分には言ってしまうのでしょうか?
謙遜と卑下を履き違えないようにしないとですね。