思考

新しいことを始める前に——「やめるべきこと」を見極める

新しいことを始める前に——「やめるべきこと」を見極める
Shunsuke

「新しいことを始めたい!」

そんな想いを胸に抱いているあなたへ。
ちょっとだけ立ち止まって考えてみてください。

あなたは、新しいことを始める代わりに何をやめますか?

実は、新しい習慣を身に着けたり、新しいことに挑戦したりするうえで、「何をやめるか」を見極めることは非常に大切です。

多くの人は、「新しいことを始めるぞ!」と意気込む一方、既存の悪い習慣や無駄な時間の使い方をそのまま放置してしまいがちです。

でも、その状態だと新しい習慣は既存の悪い習慣に吸収され、いつの間にか立ち消えてしまうことが少なくないんですよね。

悪い習慣を断つことがいかに難しいか

なぜ「何をやめるか」が重要なのでしょうか?
それは、新しい習慣を「足す」ことよりも、今ある悪い習慣を「断つ」ほうが、遥かに難しいからです。

たとえば、夜更かししながらのスマホいじり。
無駄だとわかっていても、ついついやってしまいますよね。

悪い習慣は、その快適さや手軽さゆえに簡単には手放せません。

一方、新しい良い習慣――たとえば毎朝ランニングをする、読書を習慣づけるなど――を導入するには、割と明確な努力や意識が必要です。

「悪い習慣を断つ」というとストイックな感じがしますが、現代社会はその誘惑に満ち溢れています。

SNS、動画配信、オンラインショッピング、あらゆるサービスが指先一つで手に入る今、悪い習慣を断つには、外的な仕組みづくりが重要になります。

悪い習慣を断ち、良い習慣を迎え入れるためのヒント

では、どうやって悪い習慣を断てばよいのでしょう?

ひとつは「トリガーを断つ」という方法があります。

たとえば、
お菓子を買いだめをして夜中につまんでしまうなら、そもそもお菓子を家に置かない。
SNSアプリを頻繁に開いてしまうなら、思い切ってアンインストールしてみる。

目につく場所に悪い習慣の「引き金」を置かないだけで、驚くほど行動は変わるものです。

実際、今のスマートフォンにはスクリーンタイムや集中モードといった「機能制限ツール」が用意されています。
「便利になりすぎた機能を制限する機能」っておもしろいですよね。
それらを活用し、悪い習慣を遠ざける環境を作ることは、立派な戦略です。

悪い習慣を取り除いた空白には、新たな良い習慣を滑り込ませると効果的です。

他にも、日常的な行動をトリガーに、良い習慣を実行するのも効果的です。

たとえば、
トイレに行った後は軽いスクワットをする。
歯磨き中は英単語を覚える。
コーヒータイムには読書をする。
お気に入りの音楽を流す時には学習に取り組む。

日常的な行動をきっかけに新しい良い習慣をセットで植えつけていくと、自然とプラスの行動が定着しやすくなります。

ここで大切なのは、悪い習慣を全てゼロにする必要はない、ということです。

適度な息抜きや娯楽は、心にゆとりを与えてくれます。

大切なのは、「罪悪感に苛まれるほどのめり込まない」ことです。
どこかで線引きをして、コントロールする感覚を身につければ、悪い習慣は「楽しめる刺激」として、人生をほんの少し豊かにする程度に留めることが可能です。

「断つこと」から始めてみよう

ここまで読んでみて、あなたは何をやめますか?

新しいことを始める前に、まずは一つ、手放せそうな悪い習慣をピックアップしてみてください。

スマホを長時間いじる習慣、夜更かししながらジャンクフードを食べてしまう習慣、あるいはつい無駄遣いをしてしまうネットショッピングの習慣――いずれも、生活の中であなたが今すぐ手放せそうなものです。

小さな一歩で構いません。
今日、たった一つでいいので「やめること」を決めてみてください。

そして、その空いた空白に新しい良い習慣を迎え入れる準備をしましょう。

その行動は、未来のあなたをより健やかで充実した方向へ導いてくれます。

まずはあなたの「悪い習慣」を一つ、そっと脇に置いてみませんか?
そうすることで、新しいことに挑戦するハードルが、きっと低く感じられるはずです。

そして、その繰り返しが、あなたの人生を少しずつポジティブな方向へ変えていくはずです。

「何かを始めるためには、何かをやめる必要がある」――この単純ではあるが見落としがちな事実を胸に、ぜひ一歩踏み出してみてください!

ABOUT ME
Shunsuke
Shunsuke
起業家、エンジニア、心理カウンセラー
ひとりの未熟な人間の現時点での思考メモ。
書かれている内容がすべて正しいとは限らない。
少しでも誰かを勇気づけられる言葉を残したい。
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