思考

難問を避ける力——困難に挑むよりも賢く生きる方法

難問を避ける力——困難に挑むよりも賢く生きる方法
Shunsuke

学生の頃、テストでの戦略として「難問は後回しにして(もしくは捨てる)、簡単な問題を正確に解く」というのはテッパンですよね。
難問を解くよりも、簡単な問題を正確に解くほうが、簡単だし、点数も稼げます。

同様にして、人生においても難問は避けたほうが良いと思うんですよね。

一応、私は起業家なのですが、イノベーションを起こすことにはあまり興味がないです。
私のやりたいことは、周囲の人々が幸せでいられるよう支援することです。

不可能なことを可能にするようなイノベーションを起こすのではなく、既存のものをより良いものに改善していきたいですね。
つまり、0%を1%にするのではなく、60%を90%に引き上げることを目指しています。

これまで誰も成し遂げたことがないことを達成するのは、限りなく難しいですよね。
そのようなことは、天才肌の方々にお任せします。

ウォーレン・バフェットは次のように語っています。

「私たちはビジネスでの難問の解決法を見つけ出したわけではない。難問は避けるべきだと気づいただけだ」

Think Clearly 学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 —— ロルフ・ドベリ

この考え方は、単に賢いだけではなく、賢明な選択が必要であることを示唆していますね。
彼のビジネスパートナーであるチャーリー・マンガーも「簡単にできることの重要性」を強調し、次のように語っています。

「私たちのような人間(バフェット&マンガー)が、これほど長期にわたって成功をおさめているのは驚くべきことだ。私たちはただ賢くあろうとする代わりに、愚か者になるのを避けているだけなのだが」

Think Clearly 学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 —— ロルフ・ドベリ

「勝つことよりも負けないことのほうが重要」という彼の考えは、一般的な見方とは異なるかもしれません。
それでも、この考え方こそ、私たちが従うべきアプローチだと思うんですよね。

問題が起こらないようにしてきたからこそ、彼らは大きな成功を成し遂げたんだと思います。

多くの人が「困難な問題を解決した人」を称賛しますが、本当の意味で賢いのは「問題を起こさない人」です。
問題を起こさない人は、目立つことがないので、世間から評価されることはないと思います。

言ってしまえば、最高に近い状態を維持しているだけですからね。
周りの人々からすると、それが普通に見えてしまいます。

「不良だった人が更正して慈善活動を行っている」と聞いたら、多くの人が称賛することでしょう。
たしかに、更正して慈善活動を行うことは素晴らしいことです。
それでも、本当に称賛されるべき人は最初から慈善活動を行っている人だと思うんですよね。

危険なことや困難なことへの向き合い方も同様です。
危険なことや困難なことは、解決しようとするのではなく、まずは避ける方法がないか考えてみましょう。

溺れたくないのなら、泳ぎの練習をするのではなく、水に近づかなければいいということです。

本当の意味で賢い生き方をしたいですね。

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Shunsuke
Shunsuke
起業家、エンジニア、心理カウンセラー
ひとりの未熟な人間の現時点での思考メモ。
書かれている内容がすべて正しいとは限らない。
少しでも誰かを勇気づけられる言葉を残したい。
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