小さな規律が誠実さを守る——流されずに自分らしく選ぶ強さを
私はお酒を飲まないんですよね。
普通に飲めるのですが、理由あって飲まないようにしています。
ある日、個人経営の焼肉店に入ったとき、周りの人たちがビールを注文する中、私だけコーラを注文しました。
すると、陽気な店主が「あなたはお酒じゃなくていいの?」と尋ねてきました。
それならばと思い、つい他の人に合わせて注文を変えようとしたとき、一緒にいた友人が「やめときなよ」と止めてくれました。
危うく、私は自分の中で決めた小さな規律を破るところでした。
それ以来、私は「飲む・飲まない」をその場で判断しないようにしています。
どんなときも「飲まない」と決めています。
どんなに小さな規律でも、それを守ることが自分の誠実さを保つために大切だと思うんですよね。
自分の都合の良いように、状況によって変えるものではなかったです。
自己欺瞞も甚だしいです。
日本人は、「みんながやっている」と言われると、つい流されてしまうことが多いです。
誰もが「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という心理に陥りがちです。
そのため、強い意志がなければ、本当の意味での誠実さを保つのは難しいですね。
たとえ小さなことでも、一度でも規律を破ってしまうと、それが次第にエスカレートしてしまうものです。
ウォーレン・バフェットも次のように語っています。
「小さなことで規律を破ると、大きなことでも規律を破るようになる」
ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学」 —— 桑原晃弥
集団においては「規律を守る人がバカを見る」という状況を作ってはいけません。
そのような環境では、規律が形骸化してしまいますからね。
守られていない規律は、もしかすると「間違った規律」なのかもしれません。
意味のある規律を守るからこそ、規律に価値が生まれます。
もし、規律を守れないなら、その集団に属するべきではないと思いますね。
また、個人的な規律は周囲に宣言すると、より効果が強まります。
私がお酒を飲まずに済んだように、周りの人々が協力してくれるようになります。
「周りの目」というのも大きな効果がありますね。
時には、記念日に彼らがワインを贈ってくれるなんてこともありますが(笑)